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(2023/4/24 05:00)
確認しっかり、現場と協力
(総合1から続く)明治大学理工学部機械工学科で機械設計やプログラミングなどを学び、材料強度研究室でマグネシウムに関する研究しました。以前から非鉄金属業界に興味があり、特に設備の製造・保全に関心がありました。多種の設備を持ち、さまざまな経験が積めると考え、三菱マテリアルを志望しました。金属材料は身近で絶対に必要なものです。携わっていれば社会貢献にもなると考えました。
入社後配属されたのが茨城県那珂市の中央研究所(現イノベーションセンター)。約3年半、自動化の開発業務・設備導入が担当で、金属板を自動でメッキする装置や都市鉱山からレアメタル(希少金属)を安全に取り出す半自動化装置などの開発に携わりました。重量物の運搬作業の自動化は作業の負担軽減に貢献します。現在、勤務するのはイノベーションセンター大宮支所。イノベーションセンターは、モノづくり支援と中央研究所の機能を持ちますが、ここでは超硬工具のコーティングなどの生産ラインの自動化にも携わっています。
工場ごとに工程、役割、扱う製品が異なるため、独自の設備や機械が必要です。それには現場の技術者や装置メーカーとの協力が欠かせません。課題の抽出ですが、現場からの依頼や、こちらから提案するなどさまざまなケースがあります。プロジェクトに入る前には、作業の内容と課題を調査します。互いの考えが正確に伝わるように、言葉や文章だけでなく、絵などを活用し確認作業を繰り返すことが重要だと思います。仕事に対する信条は『前に進めること』。何事も後れを取ると価値が下がると考えます。
友人らと実家の近くで草野球をするのが趣味です。高校の部活は空手で初段です。体力には自信があります。(文=編集委員・山下哲二、写真=高山基成)
◇三菱マテリアル イノベーションセンター大宮支所 先端システム開発領域 浜谷日向子さん
(2023/4/24 05:00)