(2023/6/19 05:00)
先週末16日の東京株式市場は、日経平均株価が3万3706円まで上昇し、バブル後の最高値を更新した。日銀が大規模緩和の継続を発表したことが相場を押し上げた。日米の金利差が拡大するとの観測から円安が進んだことも株式市場は好感したようだ。
円は先週末、幅広い通貨に対して下落した。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を0・25%引き上げたことを受け、一時1ユーロ=154円台と15年ぶりの円安・ユーロ高に。
日本の株式市場が好感する円安はこのまま進行するのだろうか。米連邦準備制度理事会(FRB)は年内に2回の利上げを示唆しており、実現すれば日米金利が拡大して円安に傾きやすい。問題は、日銀が7月以降の会合で政策を微調整するかどうか。
日本経済研究センターの6月のフォーキャスト調査によると、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を修正し、許容する長期金利の上限を引き上げると予測する向きが多い。
エコノミスト36人のうち最も多い15人が「23年7月頃」に修正すると回答。25人が23年内の修正を予測する。株高・円安、さらに堅調な春闘が日銀の背中を押すのかどうか、注視していきたい。
(2023/6/19 05:00)
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