機械工業デザイン賞IDEA、贈賞式 オークマなど18製品表彰

経産大臣賞にオークマと牧野フライス

• 

  経産大臣賞を受賞した宮崎牧野フライス製作所社長（右）と家城オークマ社長（中央）

日刊工業新聞社は２７日、「第５３回機械工業デザイン賞ＩＤＥＡ」（経済産業省後援）の贈賞式を経団連会館（東京・大手町）で開いた。最優秀賞の経済産業大臣賞に輝いたオークマの「ものづくりＤＸを実現する新世代ＣＮＣ　ＯＳＰ―Ｐ５００」、牧野フライス製作所の「５軸制御横形マシニングセンタ　ａ９００Ｚ」など計１８製品を表彰した。（総合３に「喜びの声」、機械・ロボット・航空機に「機能美を求めて」）

来賓の青崎智行経済産業省商務・サービスグループデザイン政策室調整官は「現場に寄り添い、完成度の格段に向上した製品が受賞に至りうれしく思う」とたたえた。

専門審査委員代表の尾登誠一東京芸術大学名誉教授は「熟練者のノウハウの継承策や省人化、自動化を達成するために、ソフトウエア開発に活路を求め、優れた操作体系を訴求する製品が多く見られた」と講評した。

受賞者を代表して、オークマの家城淳社長が「モノづくりの本質をとらえた製品のデザインこそが、日本の機械産業の強みの礎と強く感じた」とし、牧野フライス製作所の宮崎正太郎社長が「生産性のみならず、環境にも配慮したデザインを深く導入した」と述べた。