(2023/9/27 05:00)
どこに転がるか分からない楕円(だえん)のボール。さまざまな個性や背景を持つ選手が、細かく連携しながらつないでいくラグビーの魅力は、企業経営や組織論に重ねて語られることが多い。
一定の条件を満たせば出生国以外でも代表選手になれるルールは多様性を象徴。リーダーが明確なビジョンに基づき人材を適材適所に配置。練られた戦術を遂行する姿はビジネスで重視されるPDCAサイクルそのものだ。
企業を取り巻く環境が激変するからこそ、現場の主体性を重視し、不確実性に挑むラグビーに共感し、ひたむきに戦う選手の姿に自らを重ねたくなるのだろう。
「ワンチーム」のスローガンの下、2019年のワールドカップ(W杯)で日本代表を史上初のベスト8に導いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチが今大会で新たに掲げた「Our Team(私たちのチーム)」の裏には、一体感だけでなく一人ひとりが当事者意識を持ってチームをけん引してほしいとの思いが込められている。
28日(日本時間29日)の1次リーグD組第3戦、日本代表はサモアに挑む。桜の戦士がそこで見せる姿は、ビジネスの世界に還流し、また一つ、組織風土を変えるかもしれない。
(2023/9/27 05:00)
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