小糸とデンソー、夜間の物体認識向上で協業 照明と画像センサー協調

小糸製作所とデンソーは１９日、自動車の夜間走行時の安全を実現するため、車両のランプと画像センサーを組み合わせ、画像センサーの物体認識率を高めるための協業を開始したと発表した。ハイビームの配光を制御し夜間に良好な視野を保ちながら走行できる配光可変ヘッドランプ（ＡＤＢ）の性能向上など、今後具体的な開発テーマを探索する。

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  自動車の夜間走行時の安全性向上に向け協業する（イメージ）

ライティングを活用して対象物を照射することで、夜間での画像センサーの物体認識率向上を目指す。デンソーは安全運転支援システムにおいて「目」の役割を担う車両周辺を認識するセンサーに強みを持つ。昼間だけでなく夜間を含めたさまざまな交通シーンでの認識率向上につなげる。

小糸製作所は対向車や前走車の位置に合わせてハイビームの一部を消灯するＡＤＢを展開している。光源の分割数を高めるなどＡＤＢのさらなる性能向上に取り組んでおり、画像センサーとの協調で、より高精細なＡＤＢの実現を加速するとみられる。

両社は「交通事故死亡者数ゼロ実現」など自動車業界の共通課題の下、車両の安全性能向上を推進する。