半導体危険物の通関代行 松木運輸、熊本・八代港 物流で付加価値

(2023/10/19 12:00)

総合物流業の松木運輸(熊本県八代市、尾坂大介社長)は、危険物の物流に強いNRS(東京都千代田区)と2022年に業務提携した。松木運輸は熊本県の八代港での輸出入貨物の通関手続きから国内配送まで一貫して手がける認定通関業者。九州で活発な動きを見せる半導体産業に使われる危険物の通関や物流などで提携効果が期待される。同社の松木喜一会長に提携の狙いなどを聞いた。

―提携の経緯を教えて下さい。

「松木運輸が15年から八代港に危険物倉庫を3棟設置したことがきっかけとなった。危険物倉庫の顧客であるNRSを尾坂社長が21年に訪問した。そこからトントン拍子で話が進んだ。先見の明があり、世界中に情報網を持つNRSは、熊本県への進出をかなり前から検討していたようだ」

―提携で松木運輸はどのような役割を果たしますか。

「通関後、熊本県大津町にあるNRSの危険物倉庫に配送する業務を始めた。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県の工場が稼働すれば、NRSはTSMCが要求する役割を満たすために八代港を生かす。松木運輸は、24時間対応の保税蔵置場で、NRSが輸入する半導体製造に必要な高圧ガスの検査や、複雑な通関業務を代行する」

  • 八代港に設置した危険物倉庫(手前)

―今後の戦略は。

「八代港を活用する物流は拡大が予想される。まずはNRSの要望に応える。また当社にしかできない許認可業務の認定を増やす。今までなかった役割が加わることで、物流事業の新たなイノベーションを起こしたい」

(2023/10/19 12:00)

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