働き方相談／【Q】疲れた様子の人への接し方は？

【Q】疲れた様子の人への接し方は？

最近、チームの一人が疲れた様子を見せており、心配しています。どのように接すればいいのか、対応に悩みます。アドバイスをお願いします。

【A】話しやすい環境つくり、負荷をサポート

• 

メンバーの様子を気にするのは、リーダーとして大切なことです。ただ、その人がどんな悩みを抱えているのか、業務上のものなのか、プライベートの問題なのか、一概には判断できません。「大丈夫？」と声をかけても、「大丈夫です」という回答が返ってくることが多いでしょう。

まず大事なのは「何か気になることや、困っていることがあれば、いつでも相談に乗りますよ」と声をかけることです。そして、その人が話をしたくなったときに、話しやすいと感じる環境を作りましょう。アドバイスを求められていなければ、何か言わないといけないと考えずに、ただ黙って聞いてあげることが肝心です。

そして、具体的にどのようなサポートができそうかを考え、行動に移しましょう。例えば、メンバーの仕事量や負荷を踏まえ、状況に応じて、タスクの調整や割り振りをするのも手です。一度任せたからといって固執せず、柔軟に対応することが重要です。また、チームで協力しやすい環境や関係性を作るために、毎日ちょっとしたミーティングをしたり、交流会を通じてチームビルディングを図ったりするのも効果的です。

ちょっとした配慮でもいいと思います。例えば、少し休憩や休みを取るように促したり、定期的な１対１の面談や休憩中に十分な睡眠や栄養バランスの良い食事の大切さを伝えたりするといったことです。

リーダーは定期的な面談でメンバーの状態を把握し、心の健康に注意を払いながら、チームとしっかり向き合い、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

◇経営アドバイザー　飯田剛弘

ビジネスファイターズ 合同会社 ＣＥＯ／マーケティング・ワンストップ支援、デジタル変革（ＤＸ）の推進やAI、チャットGPT活用の経営者向け研修も行う／中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー／著書に『令和上司のすすめ』（日刊工業新聞社）など７冊。