【働き方相談】何度も確認を求める人への対応は

(2023/11/14 12:00)

【Q】私のチームには、任された業務について何度も確認を求めるメンバーがいます。最初は作業ミスを防ぐ助けになると思っていましたが、頻繁な確認により作業が中断されるため、正直、最近では「そんなこと自分で考えてやってよ」と思うこともあり、ストレスを感じています。どうしたらいいのでしょうか。(愛知県)

【A】そのメンバーの人は失敗を恐れて、確認が増えているかと思います。ただ、「自分で判断して進めて下さい」「確認はできるだけまとめて下さい」と伝えたとしても、状況がなかなか変わらないことがあります。

まずは「間違っていても良いので、とりあえずここまで進めてみて下さい」とか「〇時までは自分でやってみて下さい」といった具体的な区切りを設け、自主的に取り組むよう促してみましょう。もしその人が叱責(しっせき)を恐れている場合は「ミスをしても責めませんから、まずはトライしてみて下さい」と明確に伝えましょう。これらを言葉でしっかりと伝えることが重要です。

ここであらためて、その人の役割と責任を明確にし、自分で判断すべき場合、助けを求めるべき場合の方針を示しましょう。さらに、現在のスキルや能力を把握し、必要に応じてトレーニングを計画することも重要です。チェックリストを作成してもらい、理解度を確認するのも効果的です。

また、定期的なミーティングや1対1の面談を通じてまとめて話し合うようにしたり、確認する回数を1日や1週間に何度までにしたりといった制限を設け、メンバーの意思決定力を向上させましょう。

最後に、達成したことを認めたり、うまくいったことを褒めたり、フィードバックをしたりしながら、メンバーの人が自信を持って仕事を進めていけるようサポートしていきましょう。

経営アドバイザー 飯田剛弘

ビジネスファイターズ 合同会社 CEO/マーケティング・ワンストップ支援、デジタル変革(DX)の推進やAI、チャットGPT活用の経営者向け研修も行う/中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー/著書に『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など7冊。

(2023/11/14 12:00)

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