(2023/11/21 12:00)
【Q】部下に有給休暇を取らせたい
私の部下は責任感が強く、いつも真面目に仕事に取り組んでいます。ただ、有給休暇を全然取らず、人事部からも休暇を取得するよう促してくださいと言われています。個人的にも、彼には休んでもらいたいのですが、休暇を勧めても、状況的に休めないと言われ、毎回断られます。最近では、プライベートでやることがないのかなと思ってしまい、半ば諦めています。それでも、できることがあればと思っていますので、何かアドバイスいただけると幸いです。
【A】休暇の“罪悪感”和らげる
まずは、休暇の重要性をチーム全体で共有し、自分や他の人も休むことを示して、休みが取りやすい雰囲気を作り出すことが大切です。例えば、「来週、私は休みますが、〇〇さんもどうですか?AさんやBさんも休む予定ですよ」と伝えることで、有休を取らない部下も罪悪感を感じずに休むきっかけが得られます。
その人が休暇を取ることに対して不安を感じている場合、休暇のメリット、特に心身のリフレッシュと仕事の効率向上につながる点を強調することは重要です。そして、仕事の負担がたまることへの懸念に共感し、チームで業務をどのようにサポートするかの計画を共有することで、相手の不安を軽減することが可能です。これにより、休暇後の業務負担への恐れを和らげることができます。つまり、属人化対策は必要不可欠ということです。また、半休や在宅勤務の日を提案し、会社に常にいる必要があるという固定観念を変えようとすることも効果的です。
さらに、健康への意識を高めるために、健康診断のフォローアップ、ストレス管理の研修、柔軟な勤務体系の導入、健康促進のイベントなど、できるところから始めましょう。みんなが休暇を罪悪感なく取り、気持ち良く働ける職場を築いていきましょう。
◇経営アドバイザー 飯田剛弘
ビジネスファイターズ 合同会社 CEO/マーケティング・ワンストップ支援、デジタル変革(DX)の推進やAI、チャットGPT活用の経営者向け研修も行う/中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー/著書に『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など7冊。
(2023/11/21 12:00)
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