(2023/11/21 12:00)
大神(だいしん、佐賀市、吉村正社長)は、全国健康保険協会佐賀支部の「がばい健康企業宣言」の認定企業として、健康に関するさまざまな活動を実践する。従業員は会社の財産との考えから、吉村社長自らが実施する取り組みの一つが従業員60人との1対1面談だ。1人約15分、年3回の面談を約10年間続ける。経営トップとして一人ひとりの話にじっくりと耳を傾け、従業員の心身両面の健康状態の把握に努める。
面談は従業員にとって、社長と直接コミュニケーションを取れる貴重な時間だ。吉村社長の温かくざっくばらんな人柄もあって、面談ではアイデア提案や困り事、時には個人的な悩みの相談もある。従業員のメンタル面の大きな支えとなっている。アイデアや提案により、安全・衛生メッセージボードの設置やトイレ改修、整理整頓を実現した。労働環境の改善は、従業員のモチベーションや業績の向上、顧客に対するイメージアップにつながった。
吉村社長は「健康であれば年齢や経験を重ねて長く働き続けてほしい」と強調し、雇用形態にも柔軟さを反映する。60歳定年後も健康で本人の希望があれば65歳まで働ける。設計の能力や豊富な営業ネットワークを買われた70代の従業員も数人が活躍する。従業員60人中10人は60歳以上となっている。
同社は、食品製造や物流搬送などの省力化機械をオーダーメードで設計・製作・販売する。業務は計画的に進め、ウイークデーの残業は基本的に発生しない。一方で、顧客の多くが大手企業。納品やメンテナンスは土日が充てられることもある。休日出勤が続く従業員には代休取得や産業医受診を奨励し、健康管理を徹底する。
1時間単位で有給休暇を取れる制度もある。1日の有給休暇を分割して取れる仕組み。病院への通院や子どもの送り迎え、親の介護などに利用されており、休養も取り入れながら柔軟に働けるとして好評だ。
(2023/11/21 12:00)
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