エコロギー、コオロギ粉末使用の携帯食を商品化 来年2月投入

亜鉛・鉄分豊富

エコロギー（東京都新宿区、葦苅晟矢社長）は６日、コオロギの粉末を用いた食品の新商品「ＧＲＩＬＬＯ　ＢＡＲ（グリロバー）」を発表した。亜鉛や鉄分を豊富に摂取でき、乳酸菌も配合した。グリロバーの価格は２８０円を想定。２０２４年２月から自社の電子商取引（ＥＣ）サイトで発売し数千個の販売を目指す。

• 

  新商品「ＧＲＩＬＬＯ　ＢＡＲ」を説明する葦苅社長

１本１６０キロカロリーで、全て自然由来の材料でカカオ風味のドライフルーツやナッツを入れるなど味にこだわった。同社ではコオロギのゲノム解析データを使い効率的に生産した高栄養なコオロギ粉末を使った新商品も２４年中に発表予定。

また同日、乾燥コオロギの粉末と乳酸菌を組み合わせると免疫賦活効果があることを確認し、特許出願したと発表した。乳酸菌「Ｋ―１」単独よりナチュラルキラー細胞（ＮＫ細胞）が約２・６倍活性化するという。研究を基に人間向けにサプリメントやプロテインを、ペット向けに皮膚炎や下痢を予防する食物を開発予定。コオロギ粉末の高たんぱく質や亜鉛・鉄分を多く持つ健康効果を合わせた多機能性も訴求する。

同日の会見で葦苅社長は「他の乳酸菌系サプリなどと差別化を図る」とした。商品化に向け企業とのパートナーシップも模索する。