(2024/1/5 17:00)
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が5日発表した2023年の新車販売台数は、前年比13・8%増の477万9086台で、5年ぶりに前年を上回った。コロナ禍の影響がなくなり、半導体不足の解消が進んだことで車両の供給が回復した。ただ、23年の前半はまだ供給不足の影響があったため、20年の約459万台は上回ったものの、19年以来となる500万台の水準には届かなかった。
23年の登録車の販売は前年比18・4%増の303万4167台で6年ぶりに前年を上回り、19年以来、4年ぶりに300万台を超えた。
軽自動車は同6・5%増の174万4919台で5年ぶりに前年比プラス。1―12月の販売が170万台を上回ったのは20年の約171万台以来となった。車両供給の回復に加え、新発売の三菱自動車「デリカミニ」、フルモデルチェンジしたホンダ「N―BOX」、スズキ「スペーシア」などの投入効果があったほか、日産自動車の軽電気自動車(EV)「サクラ」が年間を通じ安定した売れ行きだった。
ただ、24年はダイハツ工業の認証不正問題による国内生産の停止や能登半島の震災、国内物価上昇による個人消費の抑制といった要因があり、新車販売の回復傾向に水を差すことが懸念される。
23年12月単月の新車販売台数は前年同月比5・4%増の36万2839台で16カ月連続のプラスだった。登録車は同11・1%増の23万2320台で、12カ月連続の前年同月比2ケタ増だった。
一方、軽自動車は同3・5%減の13万519台で5カ月ぶりのマイナス。全軽自協は前年同月比で減少となった要因について、「23年12月は決して悪くない水準だったが、22年12月が直近10年間で4番目の台数だったことがある。加えて、23年末にダイハツ車の出荷が停止となった影響で台数が伸びなかった」としている。1月以降の販売についても「ダイハツの出荷停止がいつまで続くか分からないのが現状で、見通しを出せる状況にない」(全軽自協)としている。
(2024/1/5 17:00)
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