能登半島地震／携帯大手、被災地の通信復旧支援を本格化

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  　　　　可搬型衛星アンテナを設置するソフトバンク社員

携帯通信大手が能登半島地震の被災地でスマートフォンを利用可能にする支援を本格化させている。

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  船上基地局として運用している海底ケーブル敷設船「きずな」

ＮＴＴドコモとＫＤＤＩは携帯電話基地局の設備を設置した船上基地局の運用を始めた。ドコモグループが運用する海底ケーブル敷設船「きずな」にドコモとＫＤＤＩの携帯電話基地局の設備を設置する。衛星アンテナで受信した電波を船上から発信することで石川県輪島市町野町の沿岸付近の復旧を図る。

ＫＤＤＩは米スペースＸの日本法人であるスターリンクジャパン（東京都港区）と協力し、衛星通信サービス「スターリンク」の端末３５０台を石川県県庁舎に搬入した。スターリンクはアンテナが小型・軽量で運びやすく、短時間でＷｉ―Ｆｉ（ワイファイ）環境を短時間で構築できる。自治体や自衛隊と連携し、各避難所にスターリンクを設置する。

ソフトバンクも５００人以上の社員が復旧活動に参加。８日時点で可搬型衛星アンテナ３６台、移動電源車や可搬型発電機６１台、移動基地局や可搬型基地局６台、飛行ロボット（ドローン）基地局１台を運用している。

輪島市、珠洲市など石川県の被災地では９日７時時点でドコモの携帯電話基地局１７３局、ＫＤＤＩ１３８局、ソフトバンク１０２局が停波している。