(2024/1/29 12:00)
亀山電機(長崎市、北口功幸会長兼社長)は、プログラマブルコントローラー(PLC)を用いた産業機械やプラントの自動化などを中心にした、制御設計やエンジニアリングを主力とする。国内メーカーに加えて独シーメンスや独リタールといった海外製品への対応を強みに、地盤の長崎だけでなく国内外で広く案件を受託している。産業用ロボットによる自動化システムを通じても、顧客の課題解決を図る。
ロボット分野では本社に併設するショールームに2台のデモ用システムを展示する。安川電機の人協働ロボットでは食品メーカーを想定し、画像認識と組み合わせた不良検知システムを構築した。また三菱電機の水平多関節タイプのロボットによるシステムでも魅力を訴求する。
亀山電機の北口会長は地域のロボット化の需要について「自動化できる部分はたくさんある」と潜在性に期待する。
これまで実績を重ねてきたPLCなどによる制御分野にも磨きをかける。強みとする海外メーカー品の取り扱いでは、輸入機械の自動化や修理で顧客に重宝されている。例えばドイツ製装置を導入する場合、関連する機器もドイツ製にこだわる顧客が多いためだ。
他方、海外製品はシステム構築にノウハウを要するため対応できる企業が限られる。インターネットで検索した新規顧客から「製品の銘柄指定で仕事が来る」(北口会長)など、顧客獲得でも武器になっている。
2023年には仏シュナイダーエレクトリックのシステムインテグレーション(SI)パートナーとなった。タッチパネルやプログラマブル表示器といったモニター製品に加えて、エネルギープラント向け監視制御システム(SCADA)の領域でも顧客にアピールする。「長崎では初」(同)の同社パートナー企業として、さらなる差別化につなげる。
「海外製品の取り扱いに慣れていることでメーカー側からも評価されている」と北口会長は胸を張る。今後も取扱メーカーを拡大し、応えられるニーズの幅も広げる考えだ。
(2024/1/29 12:00)
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