トライボテックス、潤滑油の知識 オンラインで提供

(2024/2/1 12:00)

トライボテックス(愛知県大府市、川畑雅彦社長)は、機械の潤滑油や作動油の劣化や汚染状態を分析し、対策立案まで手がける。顧客の現場に赴くのが基本だが、顧客へのセミナーや学会による民間資格での知見提供にオンラインが一役買っている。

同社は顧客に対し、潤滑油や作動油に関して、機械や設備を無駄なく使えるようにするためさまざまな装置やソリューションを提案、提供する。例えば装置を導入する場合、現場での据え付けから動作確認までするが、これらは実際に行かないと成り立たない。そんな業態でオンライン活用が進む一つが、顧客に対するセミナー開催だ。

同社の最大の顧客は電力会社。特に入社1―3年目くらいの若手社員は当初、潤滑に関する知識がなく戸惑うという。そこで潤滑部分の管理方法をはじめ基礎的な知識や方法を伝える必要があるが、必ずしも現場に赴かなくてもよいのでオンライン活用に向いている。顧客もプロのため「説明していくうちに質問が出て、それに答えているとセミナー兼相談会の感じになる」(川畑和大総務部長兼TSCセンター長)。それは顧客の困りごとを把握し、解決していく同社の業態にぴたりと当てはまる。

同社は学会の資格取得にも重要な役目を果たしている。日本機械学会が2009年から資格認証を実施している「ISO18436―4準拠 機械状態監視診断技術者(トライボロジー)」において、第1回から認定訓練機関となっている。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのカテゴリごとに訓練機関として必要な訓練科目と訓練時間を提供する。基礎知識を伝えるセミナーが「いわば営業活動の一環としてのセミナー」(川畑総務部長)ならば、こちらは「顧客の資格取得のためのセミナー」(同)となる。それだけ同社が学会と電力会社をはじめとする産業界の双方から、間違いのない知識と方法を教えられる企業と認められている。

(2024/2/1 12:00)

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