住商・第一交通など、沖縄でEVタクシー観光 インバウンド照準

(2024/2/1 17:00)

住友商事や第一交通産業などは1日、電気自動車(EV)のタクシーで沖縄県本部町の観光名所を巡るサービス「モトブ・ストーリー・クエスト」の実証事業を開始すると発表した。回復傾向にあるインバウンド(訪日外国人)をターゲットにEVタクシーを貸し切りで提供し、同町にある沖縄美ら海水族館や白い砂浜が広がる瀬底島などを回る。環境負荷を低減しながら移動手段の不足を解消し、観光需要の取り込みを狙う。

  • 沖縄県でEVタクシーを使った名所巡りサービスを始める

同実証事業には東武トップツアーズ(東京都墨田区)や沖縄県本部町も参画し、利用状況などを踏まえて事業化を目指す。すでにサービスの予約受け付けを開始し、2月中旬から乗車できる。

本部町の文化などを探求できる三つのコースを用意する。自由に計画を組み立てることも可能で、コース途中の観光施設などに立ち寄ることもできる。貸し切りタクシーの特徴を生かした柔軟なサービス提供と電動化による環境配慮を通じ、復調するインバウンド需要に対応する。

日本政府観光局(JNTO)によると2023年の訪日外客数(推計値)は前年比6・5倍の2506万6100人となり、コロナ禍前の19年比で約8割の水準まで回復した。

大手商社ではEVを活用した事業が広がりを見せている。三菱商事は北九州第一交通(北九州市小倉北区)と連携して同社の営業所にEVと充電設備、太陽光発電システムを順次導入する。丸紅はパナソニックホールディングス(HD)と折半出資の会社を設立し、商用EV向けの車両・充電管理サービスを始めた。

(2024/2/1 17:00)

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