(2024/2/13 12:00)
【Q】ウェブ会議での顔出し、どうする?
当社はオフィス出勤を基本としつつ、リモートワークもできる環境を整えました。ただ、ウェブ会議でカメラをオフにする人がいます。一部の人たちからの不満が出ており、チーム間でギスギスした雰囲気が生まれています。どう対応していけば良いのでしょうか。
【A】話し合い、納得できるルール作りを
この問題を解決するには、チーム全体で話し合うことが第一歩です。カメラオンの利点(例:コミュニケーションが活性化しやすい、親近感がわく)と、オフにする理由(例:プライバシーやネットワークの問題)の両面を理解し、互いの立場を尊重することが重要です。この話し合いは、顔出しうんぬんということだけではなく、本質的には多様性の受容力を高めることにも関係しています。やり方が変わっても、なぜの部分を理解しないと、うまくいかないことが多いからです。デジタル変革(DX)においては意識や行動変容のための対話が大切です。
その上で、ウェブ会議のルールを作っていきます。それをみんなが知ることで、必要な場面で顔を合わせる機会を確保します。また、バーチャル背景やアバター(分身)などの機能を活用し、円滑なコミュニケーション環境を整備する手もあるかと思います。
注意したいのは、誰かを特別扱いすると他のメンバーが不利益をかぶったり、不満が出たりします。そのため、特定の人のためだけではなくて全員が享受できる権利を与えたり、ルールを決めたりすることが大切です。全員が納得できる形での共通認識とルール作りを通じて、ウェブ会議のコミュニケーションを活性化させましょう。
最後に、顔を出すかどうかにかかわらず、会議は成果を出すために行います。そのため、資料の事前配布や進行役決めなど、成果を出すための効率化や最適な方法を見つけ、実践していきましょう。
◇経営アドバイザー 飯田剛弘
ビジネスファイターズ 合同会社 CEO/マーケティングや海外関係の支援、チャットGPT・人工知能(AI)の活用の研修や経営層向けのアドバイザーやサロン運営も行う/中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー/著書に『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など7冊。
(2024/2/13 12:00)
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