インタビュー／グンゼ・法務コンプライアンス室マネージャー 小林千夏氏

完璧を求め過ぎない

• 

２０２３年７月にＩＰ・リーガル部法務コンプライアンス室のマネージャーになりました。メディカル事業部関連の法務も担当しています。グンゼには１６年に入社し前職も法務関連でした。管理職を目指したわけではなく、業務パフォーマンスを上げ、成果として認められた時に管理職という道があると考えていました。任命された時はうれしいと同時に責任も感じました。後輩の育成や、上司がいなくても組織が機能する状態にすることなどに力を入れています。

法務コンプライアンス室には１０人ほど所属しており、若いメンバーも多く在籍しています。育児休業に入るメンバーもおり、抜けたメンバーの仕事を自分がうまく回していけるか、戻ってきた時の環境づくりをどうするかなど、管理職として大変に感じることはありますが、女性として大変に感じたことはありません。ただ、子育て世代ではあるため、ロールモデルとしてしっかりとマネジメントできるかが課題です。子育てをしていると、急に仕事を抜けなければならないこともあります。抜けてもカバーできる体制を整える必要もありますが、テレワークの制度などを活用すれば大きな問題は発生しないと考えています。

誰が抜けても組織として回せるよう、法務コンプライアンス室では、知識や経験を集約する「ナレッジの共有、蓄積」を始めています。法務は知識と経験で成果が出せる仕事です。私は他社も経験していることもあり、法務の経験は多く持っていると考えています。後輩の育成にもつながるとして、法務の経験を共有していくことが重要と感じます。

さまざまな制度を活用して会社に貢献できる場は昔よりも多くあると感じています。目標や会社に貢献したいことがあるならば、男女関係なく頑張ってほしいです。大事なことは頼れるものは頼り、完璧を求め過ぎないこと。プライベートとの両立もスケジュールの計画を立て、頼れるものは頼ると難しさは感じません。

【略歴】１６年（平２８）入社。アパレル事業や機能ソリューション事業の法務を担当し、２３年7月にマネージャーとなる。