鹿島が風量測定ロボ開発 換気・空調向け、業務6割削減

(2024/4/4 17:00)

  • 開発した風量測定ロボット「Airーvo」

鹿島は4日、カジマメカトロエンジニアリング(東京都港区)、イクシス(川崎市幸区)と共同で、設備工事に必要な「換気・空調設備の風量測定」業務を全自動で高精度に行う風量測定ロボット「Air―vo」を開発したと発表した。現場での実証で、風量測定業務を約6割削減できることを確認した。今後、現場への普及を進め、建設業界全体の生産性向上に役立てる。

現場への搬入前に3次元(3D)モデリング技術「BIM」のデータを基に測定箇所の地図を作成し、測定対象となる制気口とフロア壁面の位置をAir―voにあらかじめ登録できる。このため、現場での測定箇所や壁面位置の登録作業が不要となる。

また、登録した地図データを基に自機と壁面との距離をセンシングしながら自動で制気口位置まで移動し風量を測定。制気口を画像認識して自機の位置を微調整し、高精度な位置合わせが必要な箇所を正確に測定できる。

同社が施工中の建築現場で実証したところ、風量測定業務1回に要する技能者を従来の3人から1・25人に削減できた。延べ床面積3万平方メートルの中規模オフィスビルで風量を測定すると仮定した場合、業務時間が従来の約240時間から100時間に減ることに相当するという。

(2024/4/4 17:00)

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