豊田通商、アフリカで再生エネ拡大 フランスに専門会社設立

• 

豊田通商は５日、アフリカの再生可能エネルギー事業の専門会社「エオラス」をフランスに設立したと発表した。現在は豊田通商のほか、同社１００％子会社の仏セーファーオーとユーラスエナジーホールディングス（ＨＤ、東京都港区）が連携して展開するアフリカの再生エネ事業をエオラスに集約する。意思決定を迅速化し、機動的に再生エネ開発を進めることでアフリカの持続可能な経済成長を後押しする。

セーファーオーとユーラスがそれぞれ５０％ずつ出資してエオラスを設立した。資本金は１５００万ユーロ（約２４億５０００万円）で社長にはユーラス出身の鳥羽秀治氏が就任した。

まずはアフリカの再生エネ事業を段階的にエオラスに集約した上で、各国の状況に適した再生エネ電源の拡大を図る。将来的には再生エネを活用した新事業の開発にも取り組む。

豊田通商グループはアフリカで自動車流通や食品・医薬品販売を手がけるほか、再生エネの開発にも力を入れている。近年はエジプトの風力発電所やベナンの太陽光発電所の建設を受注し、２月にはケニア政府と再生エネ開発や電動車の普及などで協力する覚書を締結した。