日立造船など3社、未燃メタン漏れ93%削減 陸上試験で達成

(2024/4/11 17:00)

  • LNG燃料機関から排出されるメタンを酸化する「メタン酸化触媒システム」

日立造船、商船三井、ヤンマーパワーテクノロジー(大阪市北区、田尾知久社長)は11日、液化天然ガス(LNG)燃料機関から排出されるメタンを酸化する「メタン酸化触媒システム」で、陸上試験において未燃メタンが漏れる現象(メタンスリップ)の削減率で93・8%を達成したと発表した。日本海事協会から削減率達成の確認を証明する鑑定書を世界で初めて取得した。2024年秋ごろから26年度にかけて商船三井が運航する大型石炭専用船「REIMEI」に実装し、実証試験を行う。

国際海事機関(IMO)は50年ごろまでに国際海運からのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成を掲げている。LNG燃料船が先行するが、メタンスリップの削減が課題となっている。IMOなどは今後、二酸化炭素(CO2)やメタンの排出などに課金する規制を検討しているという。

メタン酸化触媒システムの開発や実証実験は、21―26年度までの新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代船舶開発プロジェクトの一環として推進する。

(2024/4/11 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン