(2024/4/26 12:00)
子どもの頃はテレビ番組の「少年探偵団」や「西遊記」などの原作を読んだ。現在は新聞の書評などを参考に本を買うことが多い。そうした中で、出口治明著『座右の書「貞観政要」』は何度も読み返している。中国・唐時代の皇帝である太宗が語った話をまとめたもので、内容は古典のリーダー論だ。仕事で悩んだ時などに参考にしている。
リーダーは三つの「鏡」を持ちなさいという箇所がある。「銅の鏡」は皇帝の表情について、部下が付いてくるような良い表情をする。「歴史の鏡」は過去を学び、未来を予想する。「人の鏡」は自身をいさめてくれる人を大切にする。これら三つのことは、頭で理解していても実践することが難しい。
また、組織は上に立つ人の器以上にはならないとも書いている。器とは能力。努力して大きくできるレベルと努力では大きくできないレベルがある。では、どうするか。器の中を空にすることで、新しい情報を入れることが可能になる。現在の職務でも器を空にして新しい情報を得るように努めている。
2冊目は池上彰著『池上彰が大切にしているタテの想像力とヨコの想像力』。タテは未来の時間軸として、ヨコは自分以外の他人や地域への広がりとして物事を想像すると書いている。私が普段から思っていることと近かった。近年、想像することをネガティブに捉えられることが多いが、私としては考え、想像してほしい。仕事をする上でも、どういう効果が出るか考えることを大切にしてもらいたい。
3冊目は原田マハ著『本日は、お日柄もよく』だ。原田氏の著書は妻に「面白い本」と薦められ、読むようになった。この本は伝説のスピーチライターに弟子入りした女性の成長を描いた小説だ。
この中にスピーチの極意10箇条がある。「目指すところを明確にする」「具体例を盛り込む」などだ。職務柄、各所であいさつする機会があり、参考にしている。
(2024/4/26 12:00)
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