昨年度の建機出荷、7.5%増3.7兆円 3年連続最高更新

(2024/4/30 17:00)

日本建設機械工業会(建機工)が30日発表した2023年度の建設機械出荷金額は、前年度比7・5%増の3兆7359億100万円となり3年連続で過去最高を更新した。輸出向けは同7・8%増の2兆6051億6300万円、国内向けは同7・0%増の1兆1307億3800万円でともに3年連続の増加。北米を中心に油圧ショベルやミニショベルの輸出が伸びたことなどがけん引した。ただ3月単月では輸出と総額が2カ月連続減で、急ブレーキがかかっている。

23年度の輸出向けは油圧ショベルが同4・6%増の1兆102億円と初の1兆円台に達したほか、ミニショベルも同18・3%増の4784億円と堅調に推移した。最大市場の北米向けは同18・3%増の9996億円と好調で、欧州も同8・0%増の3919億円と伸びた。一方、アジアは同11・2%減の2145億円。インドネシアなどの主要国が大統領選挙で様子見姿勢が強まったことが影響した。オセアニアは同4・4%増の796億円、中国は同2・0%増の123億円だった。

3月単月では輸出金額が前年同月比14・7%減の2292億5600万円、内訳も北米が同13・6%減の876億円、欧州が同29・8%減の313億円、アジアは同36・7%減の184億円と大幅な減少で、「北米は前年同月が大幅に伸びた反動もあるが欧州とアジアはかなり悪い」(建機工)。稼働率の目安となる補給部品は堅調だが、先行きへの不安が増している。

(2024/4/30 17:00)

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