デジタルで文化財鑑賞 TOPPANがミュージアム開設、共創促進

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  ＶＲ　ＴＨＥＡＴＥＲでは、全長２０ｍ×高さ５ｍの大型ＬＥＤカーブビジョンに１６Ｋの超高精細ＶＲ映像が投影される

ＴＯＰＰＡＮ（東京都文京区、斉藤昌典社長）は３日、デジタル技術を活用した文化財の鑑賞体験を提案する施設「デジタル文化財ミュージアム　ＫＯＩＳＨＩＫＡＷＡ　ＸＲＯＳＳ」を本社ビル（同）内に開設したと発表した。展示作品の鑑賞と体験を通じて文化財の魅力を広めると共に、顧客との共創機会の創出を目指す。まずは顧客企業に公開し、８月の限定先行公開を経て１０月から一般公開する。

２０２４年度中に５０００人以上の来場と、デジタル文化財関連事業で１５件以上かつ売上高３０億円のビジネス創出を目指す。投資額は非公開。

全長２０メートル、高さ５メートルの大型発光ダイオード（ＬＥＤ）カーブビジョンに映した仮想現実（ＶＲ）映像による没入体験や、失われた文化財をデジタル技術で推定して復元した作品の展示、来場者の操作と大型ディスプレーが連動する鑑賞システムなどが体験できる。来場者が五感で楽しめるように工夫した。来場は予約制。

斉藤社長は「普段は見られない裏側をのぞけるなど、文化財をデジタル化することによる新たな体験価値を広めたい」とした。