女性リーダーの気持ち/アシザワ・ファインテック管理部人事総務課人事総務グループグループ長・宮下絢氏 「強み生かし会社に貢献」

(2024/7/16 12:00)

2003年に当社初の文系新卒の女性社員として入社しました。入社後は試作課やメンテナンス課、営業課と営業系のキャリアを歩みました。技術提携先であるドイツの粉砕機メーカーで2カ月間研修を受ける機会にも恵まれました。その後、産休・育休を経て、21年に初の女性管理職として管理部人事総務課課長となりました。現在、社内の女性管理職は私を含めて3人です。

4月からは新事業立ち上げのために関連会社の人材開発部課長を任され、アシザワ・ファインテックの人事総務グループ長も兼任しています。関連会社では外部の研究者と接する機会も多く、視野の広がりを感じます。

入社当時の機械業界は技術者が強く、男社会。顧客から「男性の技術者が足りないから代わりに来たのか」と言われて落ち込んだこともありました。一方で、私には非技術者ならではの視点や、自分の考えを言語化するのが得意という強みがあることに気が付きました。それからは男性と競うのではなく、自分の強みを生かして会社に貢献しようと考えるようになりました。

実は結婚、妊娠時には退職を考えました。当時、当社の女性社員にとってはそれが当たり前だったからです。しかし、芦沢直太郎会長に「なぜ辞める必要があるのか」と引き留められました。女性社員を採用したからには産休・育休からの復帰も実現させなければと考えていたそうです。心の底では辞めたくなかったので、うれしかったですね。

時短勤務や1時間単位での有給休暇取得などの制度が整備され、現在は結婚や出産を経て働き続ける社員がほとんどです。また、19年に直属の部下が男性社員で初めて1カ月の育休を取得しました。そこから取得の機運が高まり、男性の育休取得率が9割を超えました。

入社4―5年の若手女性社員向けのキャリア研修の導入を検討しています。管理職を含め、キャリアのあり方、ライフステージの変化に合わせた働き方を考えるきっかけになることを願っています。

(2024/7/16 12:00)

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