明治安田生命、米社の団体保険事業を買収 3000億円

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明治安田生命保険は１４日、米国子会社を通じ、米大手損害保険会社オールステートの団体保険事業を買収すると発表した。投資額は約３０００億円。既存の米子会社も団体保険事業に強みを持ち、買収で一段と同事業の競争力を高める。将来的に明治安田の本業のもうけを示す基礎利益を年約２００億円押し上げる効果を見込む。

米子会社スタンコープを通じてオールステートの子会社２社の全株式を取得し、連結子会社化する。日米監督当局による認可を経て、２０２５年４―６月に買収手続きを完了する予定だ。

スタンコープは雇用主が保険料を負担する「全員加入型」の団体保険に強みを持つ。一方、今回買収するオールステートの子会社は、企業の従業員が保険料を支払う「任意加入型」の団体保険が主力。相互補完で事業基盤を強化できると見通すほか、全員加入と任意加入をセット販売することで収入の拡大を目指す。

明治安田は２６年度までに海外保険事業で基礎利益を１０００億円以上（２３年度は約９００億円）に伸ばす目標を掲げる。今回の買収で目標の達成に弾みをつける。