(2024/9/10 12:00)
2005年から07年にかけて三井物産の語学研修などでタイに駐在した経験があり、19年末から再びタイに赴任して発電事業管理などを手がける子会社のミット・パワー・キャピタルズ(MCT)で働きました。MCTへの4年半の出向では途中から社長に次ぐ役職のダイレクター兼最高執行責任者(COO)に就任し、メンバーの役割分担などを社長と二人三脚で考える機会が増えました。
赴任当初のMCTの社員は20人弱で、三井物産からの出向者4人を除くほぼ全員がタイ人です。タイ人スタッフに指示がしっかり伝わらない苦労もありましたが、管理職となり、みんなの力を掛け合わせて自分の能力以上のことを実現できることにやりがいを感じました。
MCTへは会社員の夫を日本に残し出向しました。17年に生んだ第1子を連れていき、20年には第2子をタイで出産しました。現地では柔軟な働き方に配慮してもらえたほか、ベビーシッターを見つけやすく日本に比べ料金が安いことや三井物産からの補助がサポートになりました。協業先のスタッフから遅くまで預けられる託児所も教えてもらい仕事との両立を図りました。
7月に着任した三井物産の物流インフラ事業室長は、MCTと異なり担当エリアは全世界となります。通常であれば海外出張が増えるので、事前に会社と長い時間をかけて相談しました。出張はオンライン対応を組み込むなど工夫するほか、夕方に子どもを迎えに行くなど柔軟な働き方が可能なことも踏まえ、タイと同様に自分なりのやり方を追求して頑張ることにしました。
部下が高いモチベーションを持って仕事ができない場合などには、その状況を理解し役割分担を調整するなどしてチームが力を発揮できるようにしたいです。女性が育児をしながら働くことの大変さも、周りが理解しようとする姿勢があれば相談を持ちかけることができます。私自身も例えば介護の経験がないので、それぞれの苦労を分かり合おうとすることが大事だと思います。
(2024/9/10 12:00)
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