(2024/9/14 22:45)
仏リヨンで開催している「第47回技能五輪国際大会」は現地時間14日、いよいよ最終日(4日目)を迎えた。国を挙げて今大会に挑む中国、韓国が多くの競技で圧倒的な強さを見せつけた。日本は「溶接」職種のメダル獲得に期待がかかる。リヨンは数日前から急激に冷え込み、選手の体調面も気がかりだ。日頃の訓練の成果を100%出し切ることができるか。結果は15日の閉会式に発表される。
三菱重工業の堀江翔選手が出場する「溶接」は、アルミニウムとステンレスの構造物の溶接が最終課題だった。豪州や米国で開かれた事前大会の失敗を糧に、圧力容器の水圧試験にも成功するなど、日頃の訓練の成果が実を結んだ。
同じくメダル獲得が期待されるのは、豊田自動織機の天野玲選手が出場する「構造物鉄工」。天野選手は多くの上司や先輩に見守られながら最終競技に取り組んだ。各国のレベルは拮抗(きっこう)しており、最終日に差がつきそう。上位が予想される中国、韓国に日本がどう割って入るかが注目だ。
関電工の石井悠貴選手が出場する「配管」は、銅管曲げの速度を競った。応援に駆けつけた同社の仲摩俊男社長は「1年間、ずっと準備してきたので良い結果を期待したい」とエールを送った。
一方、金メダルの大本命、北陸電気工事の野ツ俣翔也選手が出場する「情報ネットワーク施工」は、中国や韓国も地力を発揮しており、日本の10連覇達成なるかが注目される。3日目に競技時間が二転三転するなど、予定通りにタイムスケジュールが進まないトラブルもあったのが痛いところだ。
デンソーの杉本三弥選手と鳥喰健太郎選手が出場する「自律移動ロボット」では、畑で種をまいたりリンゴを収穫したりするロボットの最終調整に入った。デモンストレーション時には各国選手が集まって声をかけ合うなど国際大会ならではの光景が広がっていた。
(2024/9/14 22:45)
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