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【電子版】オスカー・ピーターソン没後10周年、カナダ大使館で胸像設置のイベント開催

(2017/9/2 15:00)

  • 公開されたオスカー・ピーターソンのブロンズ胸像

  • 除幕式で(左から)胸像を制作したカナダ人彫刻家のルース・アバネシー、イアン・バーニー駐日カナダ大使、セリーヌ・ピーターソン、ロビ・ボトスの各氏

カナダ出身の世界的なジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの没後10周年を記念して、東京・赤坂の駐日カナダ大使館に設置されるブロンズ像の除幕式が1日夜に開かれた。イベントには娘のセリーヌ・ピーターソンさんらが参加し、彼の思い出を語るトークショーや、故人に捧げるトリビュート・コンサートも行われた。

「この企画は3年がかりで進められた。私自身、非常にうれしいし、光栄に思う。父もうれしく思っていることでしょう」。彼の7人の子供のうちの末娘で、1991年の日本ツアーに生まれて半年で同行したこともあるセリーヌさんは、日本へのブロンズ像の設置について、こう感謝を表明した。

オスカーは65年のキャリアの中で40回以上もの日本ツアーを行い、日本美術協会から高松宮殿下記念世界文化賞も受賞している。カナダ大使館ではそうした日本での功績をたたえ、2007年3月に大使館内のシアターを「オスカー・ピーターソンシアター」と命名。残念ながら、同じ年の12月に彼は82歳でこの世を去った。

セリーヌさんは続けて「音楽や芸術は時を超越する。父の録音はたくさんあり、私の知らないもの、聴いていないものもある。素晴らしい発見がこれからも出てくるでしょう」。SNSなどを駆使して若いアーティストのプロモーションを手がける仕事をしているだけに、オスカーの偉大なレガシー(遺産)を「子供の音楽教育などに役立てていってほしい」との思いも口にした。

オスカーに師事したジャズピアニストのロビ・ボトス氏によるコンサートでは、オスカーが得意としたジャズナンバーをはじめ、オスカーのミドルネームを曲名とし、彼に捧げたオリジナル曲「エマニュエル」などを披露。ジャズピアノの熱い調べが会場の聴衆を魅了した。

(2017/9/2 15:00)

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