[ 科学技術・大学 ]

【電子版】米スペースX、「Falcon Heavy」打ち上げ成功 24衛星を軌道投入

(2019/6/26 05:00)

  • フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた「ファルコン・ヘビー」(24日、同社提供)

  • 中央ブースターの回収には失敗したものの国防総省やNASAなどの人工衛星24基を、異なる3つの軌道投入に成功した(24日、同社提供)

  • ケープカナベラル空軍基地内に着地するサイドロケットブースター(24日、同社提供)

 イーロン・マスク氏が率いる宇宙ベンチャー企業の米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)は25日、ロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げに成功した。

 フロリダ州ケープカナベラルで打ち上げられたロケットは、衛星24基を3つの異なる軌道に投入。ロケットブースター2基はその後、ほぼ同時に無事帰還した。大西洋上の無人船に中央ブースターを帰還させる計画は失敗したが、それを除けば、スペースXとして最も難易度が高いとマスク氏が述べていたミッションは成功した。

 今回の打ち上げは、企業価値の高さで屈指の株式非公開企業というスペースXの強みを際立たせている。エクイティーゼンは、同社の企業価値を340億ドル(約3兆6000億円)と見積もっている。一方で、やはりマスク氏が率いる米テスラは需要の後退や競争激化への懸念を背景に、今年に入り株価が33%下落した。

 両社の乖離(かいり)は、世界屈指の億万長者であるマスク氏の資産構成にも変化をもたらした。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、マスク氏は224億ドルの資産を保有する世界第41位の富豪。現在では資産の3分の2をスペースXが、残りの大半をテスラが占める。かつてはテスラがマスク氏の資産の大半を占めていた。(ブルームバーグ)

(2019/6/26 05:00)

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン