「見えなかったものを見える化」 改善ポイントが明確に ~導入事例:恵那金属製作所~【PR】

(2022/4/7 09:00)

  • 適正在庫、業務コスト低減を実現できる工具管理ツール「MATRIX」

 イスカルの工具管理ツール「MATRIX」は、電子制御された引き出し、トレイで工具を個別に管理できる。目的の工具にスムーズにアクセス、工具の管理にかかる手間、時間を大幅に削減でき、在庫の適正化につなげられる。恵那金属製作所(岐阜県中津川市、市岡真二社長)は「MATRIX」の導入によって過剰在庫を削減し、在庫適正化を実現しただけでなく、改善ポイントが“見える化”できるという当初の期待以上の効果を実感している。

  • 市岡 真二社長

 恵那金属製作所は機械加工と表面処理を手がけ、特に難削材の量産加工を得意とする。自動車用ターボチャージャーに使用される部品であるタービンハウジングの切削加工は世界トップレベルにあり、軽自動車から高級車まで世界中の自動車メーカーに供給する。

 難削材加工に挑戦した1999年当時を、市岡真二社長は「良品をつくること、良品を量産すること、そして量産で利益を出すことの三つの壁があった」と振り返る。とりわけ量産で利益を出すことは難しく、乗り越えられずに撤退する会社も多い。同社も苦労したが、伊藤喜章技術部長をはじめとする技術陣が情熱を持って、工具メーカーとも連携しながら研究・改善に取り組み、壁を越えることができた。伊藤技術部長は「難削材加工の工具改善にゴールはない」と話し、現在も研究・改善を続けている。

工具探索時間が大幅に短縮

 難削材加工に挑戦する過程で、加工に用いる工具の種類はどんどん増えていった。1500種類以上に及ぶ工具をかつては棚に入れておくだけで、在庫管理は手作業で行っていた。自動ピッキングシステムを調べると、物流倉庫向けの大型のものばかりでニーズに合致するものに中々出会えない。そんな時にイスカル製MATRIXを紹介され、機能や仕様などを精査した上で加工現場にマッチすると判断し、導入した。導入にあたっては、初期設定のマスター情報を精査してまとめる必要があった。毛利昭智課長は「確実に導入効果を上げるために、イスカルの担当者とも入念に打ち合わせをしながら作業を進めた」と話す。

  • (左から)市岡 真二社長、伊藤 喜章技術部長、毛利 昭智課長

 実際に導入すると、工具の探索時間が大幅に短縮した。従来は大量の在庫の中から目的の工具を探し出し、品番を確認していたが、タッチパネル操作で直感的に工具の払い出し、受け入れができるMATRIXの活用で探索時間がなくなった。発注管理では、最低在庫数量に満たない工具をリスト化し、毎日メール配信される。工具の欠品がなくなり、適正な在庫管理が可能になった。導入当初に表れた効果は、在庫適正化による工具購入費の減少であったが、もともと想定していた効果で、市岡社長は「適正在庫に落ち着けばいったん落ちた工具購入費は元に戻るだろう」と考えていた。

導入後も工具費比率減少が継続

  • タッチパネル操作で、確実・瞬時に工具を取り出し

 だが売上高に対する工具購入費比率は導入前を100とすると、在庫適正化が進んだ1、2カ月目に85前後と減少し、その後も5カ月目で72、9カ月目に73となるなど減少が継続した。市岡社長は「何が起きているのか理解できず、担当者に何度も質問した」という。期待以上の効果が表れたのは、MATRIXによって見えなかったものが見えるようになったことだった。工具をMATRIXから取り出す時に、事前に登録した製品、ライン、機械、ツールNoを選択する。そうすることで、同じ製品を加工しているラインでも1個当たりの工具費比率にバラつきがある事が明確になった。また、ツールNoごとの使用量が見える様になった事で、工具費が高い工程をピンポイントで改善対象に出来る。伊藤技術部長は「改善ポイントを定量的に示せるので、加工現場も納得して改善に向かうことができる」と改善スピードが劇的に上がった理由を説明する。

 現在、MATRIXの活用は工具のみにとどまっているが、市岡社長は「工具に限らない在庫管理システムとして大きな可能性がある」と考え、ペンや乾電池などの備品、計測機器の校正管理、作業工具の管理などにも活用できると見る。切削工具の管理でさまざまな効果を実感した同社は今後、MATRIXによる改善の範囲を広げ、さらに進化を目指している。

[MATRIX]専用サイト

https://www.ctms-imc.com/index.php/ja/home-japan/

[MATRIX]についてのお問い合わせ

イスカルジャパン株式会社

大阪本社 06-6835-5471

東京支店 03-5764-1181

名古屋支店 052-735-3981

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