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200 V対応IHクッキングヒーター事業30周年

(2020/11/18)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:パナソニック

200 V対応IHクッキングヒーター事業30周年


パナソニック IHクッキングヒーター30周年ロゴ
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、1990年9月に業界で初めて200 V対応ビルトインIHクッキングヒーター(KZ-DHC31)の量産を開始してから2020年で30年を迎えました。また、累計生産台数は、2020年11月に700万台を突破しました。

パナソニックのIH事業は、1974年に高周波方式では国内初となるIH調理器「クールトップワゴン(KZ-1W)」を発売したことに始まります。以来、パナソニックはIH技術の研究開発を進め、1978年に卓上型IH調理器「ジョイクック(KZ-1000T)」、周波数のコントロールで温度を細かく制御できるIHの性能に着目してかまど炊きの微妙な火加減を実現した世界初の「IHジャー炊飯器(SR-IH18)」を1988年に発売するなど、IH技術を応用した新たな製品カテゴリーを創出。常に業界をリードしてきました。

IHとはInduction Heating(電磁誘導加熱)の頭文字をとったものです。磁力発生コイルから発生した磁力線が鍋底を通過する時に電流が発生し、その電流が鍋底を流れる時の電気抵抗で鍋自体が発熱する仕組みを利用しています。そのため、(1)直火を使わずに安全性が高い、(2)フラットなトッププレートで手入れが簡単、(3)鍋自身が発熱するため約90%という高い熱効率で省エネ、(4)輻射熱が少なく周囲の温度が上がらないため快適、(5)使用時にCO2と水蒸気が発生せず住宅環境に適している、という特長を持っています。

この特長を最大限に生かして開発を進めたのが、200 V対応IHクッキングヒーターです。通常は100 Vに下げて配電されている家庭用電源を200 Vのまま使用することで高火力を実現し、「炎を使うガスコンロと比べて火力が弱く、本格的な調理には不向きではないか」というお客様の懸念を払しょく。2口のIHと1口のラジエントヒーターにロースター、温度を一定に保つ温度センサー、煮込み料理用のタイマー機能などを備えた業界初の200 V対応IHクッキングヒーターを1990年に発売しました。

その後も、「IHクッキングヒーターはアルミ鍋が使えない」という技術的な壁に挑み、周波数を高めるとともに、磁力発生コイルを構成する銅線を微細化して、ねじり合わせるように巻くことで電力損失を最小限に抑えることに成功。それまではIHクッキングヒーターで使用できなかったアルミ鍋やステンレス多層鍋、銅鍋などに対応したオールメタル加熱対応IHクッキングヒーター(KZ-321MS)を2002年に世界で初めて発売し、IHクッキングヒーターの普及拡大を後押ししました。

パナソニックは基本機能の進化に加えて、IH技術ならではの調理方法や使い勝手も追求してきました。IHクッキングヒーターは天板がフラットで掃除のしやすさや意匠に優れている一方で、左右どちらのヒーターを使用しているのかわかりにくいという声がありました。2000年に発売したIHクッキングヒーター(KZ-321G)では、ヒーターの外周に赤色LEDを組み込み、加熱時に円形に点灯させることで不満を解消。この「光るリング」はお客様から高く評価され、その後のパナソニック製IHクッキングヒーターの特長になっています。

また、IHクッキングヒーターは、発売当初から鍋の温度を計測する温度センサーを搭載していましたが、鍋底から天板に伝わる温度を計っていたため、実際の鍋温度と計測温度に時間差が生じると同時に、安全性確保の観点から高火力を抑制する設計になっていました。この課題を解決したのが、赤外線センサーを用いた温度計測技術です。2007年、鍋底から出る赤外線を直接測定することで鍋の温度をリアルタイムに計測できる赤外線方式の「光火力センサー」を搭載したIHクッキングヒーター(KZ-VSW33D)を発売し、鍋ふり調理でも温度が下がらず、安定した高温調理ができるようになりました。

さらに近年、天ぷらに代表されるように温度管理が要となる日本の多様な食文化に対応した細やかな温度制御機能をもつパナソニックのIHクッキングヒーターは、海外でも高く評価されています。

パナソニックは、自動調理メニューや焼き物アシスト機能といった使い勝手を充実させるなどIH技術の特長を生かした調理機器として今後もIHクッキングヒーターを進化させ、お客様のより豊かな食生活を支えていきます。

全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 200 V対応IHクッキングヒーター事業30周年(2020年11月18日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/11/jn201118-2/jn201118-2.html

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