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ネットアップがNVIDIA・富士通とのAI/機械学習向けデータ管理ソリューションの技術協業を強化

(2021/4/27)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:ネットアップ合同会社

ネットアップがNVIDIA・富士通とのAI/機械学習向けデータ管理ソリューションの技術協業を強化

ネットアップ合同会社(本社:東京都中央区、代表執行役員社長:中島シハブ、以下:ネットアップ)は、従来からNVIDIA・富士通株式会社とAI/機械学習向けデータ管理ソリューション分野で技術協力を行ってきました。このたび3社は本協業を強化し、富士通から提供開始されるMLOpsソリューションに、ネットアップのAI/機械学習データ向け管理ソリューションが搭載されましたのでお知らせします。



【協力の背景と経緯】

弊社は、2018年からNVIDIAとグローバルで協業し、AI/機械学習向けデータ管理ソリューションを提供してきました。本ソリューションは「NVIDIA AmpereアーキテクチャのNVIDIA A100 Tensor コア GPU」、「NetApp ONTAP AI」、「NGC catalog」ソフトウェアスタック、「NetApp AI Control Plane」などで構成され、データパイプラインを簡素化、加速、統合することで、AI/機械学習で実現できる課題解決の可能性を最大限に引き出すものです。

近年のクラウドサービスの利用拡大に伴い、本ソリューションに対する顧客企業からの関心が著しく高まっていました。こうした顧客の関心から需要を掘り起こすために、弊社はAI/機械学習分野でより幅広い技術とソリューションを提供できるように、2020年から富士通、NVIDIAと技術協力を行い、3社のソリューションを連携させる技術検証を行ってきました。弊社はこれ以前からデータ管理ソリューションで両社と協力してきましたが、このほど3社のAI/機械学習ソリューションを連携させる技術検証を終え、ハードウェアからソフトウェア、サポートまで通貫した富士通のMLOpsソリューションとして提供されます。


【AI/機械学習導入におけるデータ管理面の課題】

いま企業がビジネス課題を解決する手段として、大量のデータからパターンや洞察を得るためにAI/機械学習ソリューションの導入が増えています。最近では目的に合わせたソリューションの種類も増え、2-3年前よりも手軽に利用できるようになってきました。その一方で、クラウドサービス同様に、事業部門が単独でAI/機械学習ソリューションを使い始めるケースも見られ、部門最適化のみに利用されているケースが多いのが現状です。これでは貴重なデータも各部門に留まってサイロ化し、組織全体で生み出されるビッグデータを事業分析や経営判断に活用できていません。

また、AI/機械学習で構築する推論モデルに適したデータセットを作成するためには、ビッグデータの選別、整理、加工などの事前準備が重要です。推論精度を上げるためには、データセットを更新して学習させ、推論モデルの精度を確認する、という試行錯誤を繰り返し行ってチューニングしていきます。このため、いくつものバージョンのデータセットと推論モデルが作成されることになります。これにより以下のような管理手法が必要となり、高い専門知識が必要で手間もかかるため、AI/機械学習の活用を大きく展開する際の障壁にもなっています。

1. 学習済みモデルが、どのデータセットを使って学習したかを管理できるトレーサビリティ
2. オリジナルのデータセットと、変更されてゆくデータセットを壊さず実験を繰り返せるデータ管理の堅牢性と効率性
3. ソフトウェア開発管理で行われるような、機械学習運用におけるバージョン管理の仕掛け


【ネットアップが提供するAI/機械学習ソリューションの概要】

これに対してネットアップは、従来からNVIDIAの技術を活用しながらAI/機械学習向けデータ管理ソリューションを提供してきました。本ソリューションは、AIやデータ分析で使用するビッグデータの処理を弊社ストレージで高速かつ効率良く行い、オンプレミス、IoTエッジからクラウドに至るまで、平易な操作で広範囲かつ柔軟に展開できる機能が搭載されています。さらに、データサイエンティスト、データエンジニアなどのAI従事者がAI/機械学習モデルを効率よく作成、運用できるように、インフラ知識を必要とせず、簡単な操作で活用できる仕様になっています。

今回、富士通より提供が開始されるMLOpsソリューションは、富士通の「FUJITSU AI Zinraiディープラーニング システム」にネットアップのAI/機械学習ソリューション「NetApp AI Control Plane」を組み合わせたもので、AIの開発と運用を統合し、一連のライフサイクルの実現をご支援します。「FUJITSU AI Zinraiディープラーニング システム」はNVIDIAの高速GPUを搭載したサーバー、およびNGC catalogを組み合わせ、動作検証して提供する垂直統合型商品です。

【関連URL】
https://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/ai/ai-zinrai/services/deep-learning/
https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/event/report/netapp-insight-2020/

このようにネットアップのソリューションが富士通のトータルソリューションの一部として利用できるようになり、AI/機械学習でデータ活用するお客様の利便性をさらに高めることができます。弊社は今後も3社の連携体制を強めていきます。
データパイプラインを構成する「エッジ」「コア」「クラウド」のイメージ (ネットアップのAI機械学習ソリューション)


ネットアップAI/機械学習ソリューションの 利用イメージ


【参考:ネットアップのAI/機械学習向けデータ管理ソリューションの構成と特長】

・「NetApp ONTAP AI」: NetApp オールフラッシュストレージと、NVIDIA DGX A100サーバーなどを組み合わせてAI/機械学習向けビッグデータの処理を高速に行えるように最適化したコンバージドインフラ
・「NetApp AI Control Plane」:オープンソースソフトを活用したAI/機械学習Opsソリューション。AI/機械学習運用での効率的なビッグデータ管理の手法を提供
・「NetApp Data Science Toolkit」: データサイエンティスト、データエンジニアがAI/機械学習で使用するビッグデータをシンプルな操作で効率よく管理できるようにするPythonベースのツール群


ネットアップ合同会社 代表執行役員社長 中島シハブのコメント

「AI/機械学習は、ニューノーマル時代における私たちの働き方と生活を、あらゆる分野でアップデートしてくれるテクノロジーです。当社が提供するデータファブリックを使えば、重いデータも、より軽く取り扱うことができます。そして3社のソリューションを連携させるとビッグデータの処理効率などが最適化されます。こうしてAI/機械学習モデルの構築、学習、構築といった一連の ML Opsは、新しいビジネスを生み出す大きな仕掛けの役割を担うことができます。今後も3社の技術協業を継続して、より多くのお客様をトータルに支援できるように努めて参ります」


NVIDIA 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝 氏からのエンドースメント

「データ管理の分野において、AIエコシステムの市場浸透に大きく貢献されているネットアップ様との継続的な協業により、複雑化したAIモデル作成サイクルの高速化が実現できます。飛躍的なパフォーマンスを提供するNVIDIA A100 GPU と、AIのワークフローを加速するNGC catalogが搭載された「FUJITSU AI Zinraiディープラーニング システム」と組み合わせることで、クラス最高のソリューションを構築し、企業は今までより短期間で事業価値を創出できるでしょう」


<ネットアップ合同会社について>
ネットアップはグローバルなクラウド戦略で業界をリードする、Data-Centricなソフトウェア企業です。デジタルトランスフォーメーションが加速する時代において、データを活用してビジネスをリードする企業や組織を支援します。クラウドでの開発、クラウドへの移行、オンプレミスでの独自のクラウドレベルの環境構築など、データセンターからクラウドまでのアプリケーションを最適な状態で実行できるシステム、ソフトウェア、クラウド サービスを提供しています。ネットアップは、多様な環境にわたって機能するソリューションを通じて、企業や組織が独自のデータファブリックを構築し、いつでもどこでも、必要なデータ、サービス、アプリケーションを適切なユーザに安全に提供できるようにしています。詳細については、www.netapp.com/ja をご覧ください。

NetApp、NetAppのロゴ、https://www.netapp.com/company/legal/trademarks/に記載されているマークは、NetApp, Inc.の商標です。その他の会社名と製品名は、それを所有する各社の商標である場合があります。

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