企業リリース Powered by PR TIMES

PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。

燃焼時に排出される大気汚染物質を抑制した火力発電用ボイラ向けバーナのアンモニア専焼に成功

(2022/5/17)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:株式会社IHI

燃焼時に排出される大気汚染物質を抑制した火力発電用ボイラ向けバーナのアンモニア専焼に成功

IHIはこのたび,相生工場(兵庫県相生市)内の小型燃焼試験設備にて,大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)を抑制した状態でのアンモニア専焼に成功しました。これにより,火力発電用ボイラにおけるアンモニア専焼技術(以下「本技術」)の実用化が大きく前進します。


小型燃焼試験設備(IHI相生事業所内)
現在,気候変動などの社会課題の解決を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」の取組みが世界各国で推進されており,エネルギー分野では,発電時にCO2を発生させない水素の利用拡大が期待されています。一方で,その普及に向けては,運搬・貯蔵のコストが課題であり,様々な研究開発が行われています。

その中でも,アンモニア(NH₃)は,水素含有量の高さ,液化・運搬・貯蔵の容易さ,また,化学原料として既に流通しており,輸送インフラが既に整っていることなどから,低炭素社会の早期実現を可能にする新たなエネルギー源として注目されています。他方,アンモニアは多量の窒素分を含んでいるため,燃焼する際にはNOxの排出濃度が上昇する懸念があるほか,難燃性であるため,安定燃焼が課題となります。

本技術では,バーナの構造やアンモニアの供給方法を工夫することで,石炭専焼時と同程度にNOxの排出濃度を抑制すると同時に,有毒な未燃アンモニアの発生を抑制するアンモニア専焼に成功しました。今後は,バーナ構造の改善やボイラ性能に与える影響の評価を実施し,2025年の専焼バーナの実証試験を目指します。

IHIは、水素・アンモニアの利用技術開発やサプライチェーン構築を積極的に推進しています。また、CO2の有効利用のためのカーボンリサイクル技術など、カーボンニュートラルを実現する多様なソリューションを提供することで、脱CO2・循環型社会の実現に貢献してまいります。


企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

Journagram→ Journagramとは

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン