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(2023/3/16)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:パナソニックグループ
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社は、パナソニック ホールディングス株式会社マニュファクチャリングイノベーション本部で開発した、植物由来のセルロースファイバーを70%の高濃度で樹脂と複合した成形材料『kinari』(以下、kinari70と省略)のサンプル販売を2023年4月より開始します。
パナソニックグループでは持続可能な未来に向けた長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」において、2050年に向けて、全世界CO2総排出量の「約1%(≒3億トン)」の削減インパクトを目指しています。その中の一つの取組みとして、2015年より石油由来樹脂の使用量削減による環境負荷低減を目指し、天然由来のセルロースファイバーを活用した材料開発を進めてまいりました。2019年にはセルロースファイバーを55%以上樹脂に混ぜ込む加工技術により、褐色化しやすいセルロースファイバーを白色材料として複合することにも成功。また、2021年2月には石油由来の樹脂量をさらに減らすべくセルロースファイバーを70%の高濃度で樹脂に混ぜ込んだ成形材料の開発に成功しました。
セルロースファイバーを55%複合した成形材料(製品名「kinari55-PP」)については2022年12月より量産販売を開始しており、多くのお客様に使用いただいています。そして、この度成形材料kinari70についても、2023年4月よりサンプル販売を開始します。お客様のご要望にあわせて生産財(金型や成形プロセスなど)の提供も行い、高濃度セルロースファイバー成形材料の特長である高強度とデザイン性を活かし、家電筐体や車載部品、並びにハウジング内装部材、また衣料品や日用品、食品容器など様々な業界に対し、環境への貢献と新たな商品価値の創出を両立する展開を進めてまいります。
<kinari70の特長>
1. 天然由来の繊維であるセルロースファイバーを70%の高濃度で樹脂(ポリプロピレン)と複合し強度とバイオマス度を両立
2. 高濃度でも材料(ペレット)が白く、着色自由度は55%材同等に高い、また成形プロセス技術による木質感デザインの実現も可能
3. 高濃度化の課題である流動性を改善しており、射出成形での薄肉加工の実現が可能
【今までの展開事例】
・2019年7月 「高濃度セルロースファイバー成形材料」を活用した環境配慮型リユースカップ展開開始
・2021年11月 パンダが食べず廃棄していた竹を活用した「パンダバンブータンブラー」を開発
・2022年3月 三陽商会のサステナブルファッションブランド「ECOALF」との共同開発
・2022年4月 PPEとケーワールドismの共同開発「ソープディスペンサー」及び「ソープディッシュ」を発売
・2022年6月 福知山市とパナソニックグループが共同でSDGs時代の素材を活用した「人と環境に優しい小中学校の給食食器」開発の取組をスタート
・2022年12月 55%高濃度セルロースファイバー成形材料『kinari』の量産販売ならびに通販サイト「チップワンストップ」で取り扱い開始
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 70%高濃度セルロースファイバー成形材料『kinari』のサンプル販売開始(2023年3月16日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2023/03/jn230316-1/jn230316-1.html
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