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脱プラスチックに貢献!世界最薄0.53mm PLA射出成形容器IPF Japan 2023 国際プラスチックフェアで正式発表!

(2023/11/28)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:株式会社 三義漆器店

脱プラスチックに貢献!世界最薄0.53mm PLA射出成形容器IPF Japan 2023 国際プラスチックフェアで正式発表!

福島・会津若松から世界へ向けた新ブランド「IZ EARTH」を正式発表しました

株式会社三義漆器店(福島県会津若松市、代表:曽根佳弘)は、11月28日に幕張メッセで開幕したIPF Japan 2023 (国際プラスチックフェア)で脱プラスチックブランド「 IZ EARTH(アイヅ アース)」を発表しました。 プラスチックごみによる環境汚染が世界的に問題になる中、代替素材として期待されるPLA(植物由来の生分解性プラスチック)の射出成形容器の世界最薄化を実現した「IZ EARTH」は、世界の環境問題の解決に貢献してまいります。 https://iz-earth.com


頑丈で、軽く、環境にやさしい世界最薄のPLA射出成形容器



従来のプラスチックに替わる新素材として注目を集める植物由来の生分解性プラスチックPLA (ポリ乳酸、Poly Lactic Acid)。すでに市場には多くのPLA製品が存在していますが、「IZ EARTH」が他のPLAと異なる点は4つあります。

1.射出成形容器で世界最薄化を実現したこと
2.薄くても強度が高いこと
3.軽く透明
4.大量生産が可能

これまでの使い捨てプラスチックカップは、持つとペコペコと凹んだり、補強のために飲み口が折り返されたりしていますが、「IZ EARTH」のカップは薄くて軽いのに持ち手部分は凹まず、飲み口に折り返しもありません。ぜひ実際に手に取って、確かめてみてください。

この製品は、300個以上の特許発明を保有する小松技術士事務所からの製法ライセンス導入により実現しました。

ポリ乳酸(PLA)とは?
PLAは微生物の働きで水と二酸化炭素に分解されるため、資源として再利用可能であり、手術用の糸にも使われている安心素材 です。

普及を阻む技術とコストの壁 ~薄肉PLA射出成形技術の開発が解決のカギに~


食品包装や食器として採用が進んでいるPLAは、溶融時の流動性が悪く、これまで射出成形による肉厚1mm以下の薄肉製品の成形加工が困難でした。また、石油由来のポリスチレンやポリオレフィンに比べて、原材料価格が高く、流動性を改善するために製品を厚くすると成形品コストが上がってしまい流通価格帯から外れてしまうことから、ポリ乳酸の射出成形品は、世界的に普及していませんでした。
この課題を解決するために、株式会社三義漆器店はポリ乳酸の薄肉容器を多数個取りで射出成形できる製法特許を保有する小松道男氏(小松技術士事務所所長)と特許ライセンス契約を締結。福島県会津若松市の本社工場内に研究拠点と製造工場を整備し、最薄PLAの開発に取り組んできました。
特許ライセンス契約は、日本に加え、米国、英国、ドイツ、フランス、オランダ、スイスを範囲としています。

世界最薄PLAの開発技術と世界トップレベルの射出成形ライン


今回発表する世界最薄肉(0.53mm)の透明容器には、主に下記の3つの方法を取り入れて開発しました。
1. 超臨界状態のCO2を瞬時にポリ乳酸へ大量溶解させてポリ乳酸の流動性を改善
2. バルブゲートによりキャビティへのダイレクト充填を行うことで、薄肉容器の流動末端まで充填が可能に
3. 金型を急冷することによりCO2の発泡を抑制した透明容器を8個取りで連続生産が可能に
そして、専用射出成形システム、超臨界流体発生装置、ペレット前処理装置、金型温度制御システム、バルブゲートシステムを総合的に連携させた世界トップレベルのポリ乳酸薄肉容器射出成形ラインが今秋竣工しました。

約2か月で水と二酸化炭素に生分解。カーボンニュートラルなPLA


破損等でPLA製品を廃棄する場合、コンポスト(堆肥化装置)に入れれば、2か月程度で水と二酸化炭素に生分解されます。土壌や河川、海洋中でも生分解されますが、3~10年程度の時間が必要になるため、ポイ捨てせずにコンポスト内で生分解させるか、燃焼処理をして廃棄品が海洋へ流出しないようにする消費者の意識改革が重要になります。なお、PLAの生分解および燃焼の結果発生する二酸化炭素は、元々大気中にあった生物起源のものであり、化石資源由来の二酸化炭素の排出はありません。PLAはカーボンニュートラルな素材です。

社員の思いを新ブランド「IZ EARTH」に込める


弊社が開発した世界最薄PLAを国内外に向けて広めていくために、新たなブランド「IZ EARTH(アイヅ アース)」を立ち上げました。会津から地球の環境問題の解決に取り組んでいくことをコンセプトに掲げています。ブランドの策定にあたっては、社内でワークショップを繰り返し実施。自社技術に対する社員の思いやお客様に対するメッセージを見える化し、ブランドという形で表現しました。

IZ EARTH 容器開発にあたっては、環境省が公募した事業の成果を活用しています
環境省令和5年度二酸化炭素排出抑制対象事業費等補助金
脱炭素型循環経済システム構築促進事業
(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)
(実証事業期間:令和4年7月8日~令和6年3月9日(予定)、
実証事業主体:株式会社三義漆器店(福島県会津若松市)
https://www.env.go.jp/recycle/plastic/bio/itaku.html

今後の予定


今回開発したポリ乳酸薄肉容器は、飲料カップ、菓子容器など食品と直接接触する形での使用が可能です。また、真空成形品とは異なり、何回も洗浄して繰り返し使用が可能なリターナブル食器ですので、使い捨て製品ではありません。
また、企業や自治体のロゴマークを入れたドリンクカップ、洋菓子や和菓子の透明容器などへの展開が可能です。独自のデザインで金型の開発も受託可能ですのでご希望があればご相談下さい。

三義漆器店 受賞歴


・「おもてなしセレクション2021」受賞
・「Good Design Award 2012」受賞


IPF Japan 2023 国際プラスチックフェア ~「IZ EARTH」正式発表~



3年に1度の貴重な日本最大のプラスチック・ゴム展が、2023年に開催!
IPF Japan 2023 国際プラスチックフェア
【会期】2023年11月28日(火)~12月2日(土)
【時間】10:00-17:00(最終日は16:00)
【会場】幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1)
【主催】国際プラスチックフェア協議会
【出展者】約800 社・団体
【来場見込】50,000名
【Webサイト】https://www.ipfjapan.jp/

小松技術士による最先端技術セミナー
2023年11月28日(火)11時30分~ 12時30分、ホール1 セミナー会場Bにて開催
テーマ:バイオプラスチックの素材開発・加工技術・応用製品の国際比較
※会場マップはこちらをご覧ください
https://www.ipfjapan.jp/download/2023/pdf/FloorMapHall1-8_J.pdf

▼ 小松技術士プロフィール
小松 道男 氏(小松技術士事務所 所長)
ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞、文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)受賞、第1回(令和2年度)気候変動アクション大賞受賞(環境大臣表彰)、第30回(令和2年度)一般社団法人型技術協会技術賞受賞。公益社団法人日本技術士会フェロー。植物由来生分解性樹脂ポリ乳酸(PLA)射出成形の世界的第一人者として、日本、米国、ドイツ、フランス、英国、オランダ、スイス、カナダ、中華人民共和国、韓国で特許権(特許発明総数305個)を保有。

【本リリースのお問合せ先】
担当:総務部 部長 佐々木 徹
電話:0242-27-3456
FAX:0242-28-2252
メールアドレス:sanyoshi@owanya.com

【企業概要】
会社名:株式会社三義漆器店
所在地:福島県会津若松市門田町大字一ノ堰字土手外1998-3
代表者:代表取締役 曽根佳弘
設 立:1965年4月16日(創業 1935年5月1日)
U R L : https://www.owanya.com

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