アンリツとNTT-AT、製造業界に向けたサイバー攻撃に対する新たなセキュリティ対策の具現化に向けた協業開始

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一、以下アンリツ)は、NTTアドバンステクノロジ株式会社(代表取締役社長 伊東 匡、以下NTT-AT)との協業により、サイバーとフィジカルを融合した統合監視ソリューションの提供を開始しました。



製造業界では、IoT化・自動化によるデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む一方、巧妙化するサイバー攻撃によるリスクも顕在化しています。
アンリツの産業DXソリューション「AccelVision（アクセルビジョン）」[※1]とNTT-ATの工場・ビル向けOT[※2]/IoTセキュリティサービスが連携し、生産設備や製造ラインの状況把握と、不正侵入によるサイバー攻撃（セキュリティインシデント）の検知を一元化したソリューションが誕生しました。本ソリューションにより、生産現場の状況を把握しつつ、ネットワークを含む生産システムをトータルに保護し、安全かつ安心な生産活動を継続することできます。アンリツとNTT-ATは、今後、経済産業省が提唱する「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」の各要件に対応したアプリケーションの提供など、ラインアップの拡充を通して、製造業界のDXに貢献します。

提供開始の背景
サイバー攻撃は金融や小売、医療などの業界に限らず、最近では製造業にも広がりつつあります。一つの危険な例として、従業員や協力会社の社員が、マルウェアやウイルスに感染したPC端末を不用意に社内ネットワークに接続することで発生するインシデントがあります。サイバー攻撃が社内ネットワーク全体に広がると、生産停止のリスクにつながります。 従来の境界型防御システムでは防ぎきれないサイバー攻撃が発生した場合、被害が拡大しないよう、インシデント発生の検出と発生現場の迅速な特定が必要です。
アンリツとNTT-ATは、「AccelVision」によりセキュリティインシデントの検出と発生箇所を一元化して可視化できる統合監視ソリューションを構築しました。

統合監視ソリューションの概要
アンリツの「AccelVision」に、NTT-ATが販売する米国Fortinet社のネットワークセキュリティアプライアンス「FortiGate」を組み込むことにより、サイバーとフィジカルを組み合わせた現場の状況を正確かつ迅速に把握することができます。アンリツとNTT-ATが共同で構築した統合監視ソリューションは、効果的なセキュリティ対策構築に有効です。

主な特長
１. サイバーとフィジカルの一元的なモニタリング
“工場内に人が侵入した”、“ネットワークラックが開けられた”など、フィジカルイベントと、ネットワーク上で検出されるサイバーイベントの発生を同一の監視オペレーションで提供します。
２. イベントドリブンなアラーム
セキュリティイベントを検出した際、モニタ上にテロップを表示してお知らせするとともに、現場に設置したカメラで捉えたフィジカルなイベント映像が再生されます。
３. イベントと映像を連動させた記録
サイバーイベントと、カメラ映像（場所、時刻等）を関連付けて記録・再生することができます。

運用例
１. 生産現場の設備状況等を監視する「AccelVision」の画面上に、工場内の通信環境に接続された「FortiGate」が、ネットワークに接続された未承認デバイスをセキュリティインシデントとして検知。即時にテロップ表示を通じて、管理者に注意喚起。
２. 未承認デバイスの接続が疑われたエリアの複数カメラ映像に自動で切替え、再生。インシデント発生前後、周辺の映像等、管理者が確認すべき現場の状況を確認。
３. カメラ映像から現場におけるインシデントの発生原因を確認した管理者は、現場へ迅速な指示を発出。

デモンストレーションについて
サイバー・フィジカルを融合した統合監視ソリューションは、アンリツ本社にある「ANRITSU 5G LAB」にて、デモンストレーション環境をご用意しています。
問い合わせ先：こちらの問い合わせフォームよりお問い合わせください。
NTT-AT 工場・ビル向けOT/IoTセキュリティサービス問い合わせフォーム
https://www.ntt-at.co.jp/product/ot-iot/

NTT アドバンステクノロジ株式会社について
NTT アドバンステクノロジ株式会社は、1976 年の設立以来、NTT グループの技術的中核企業として、NTT 研究所のネットワーク技術・メディア処理技術・日本語処理技術・環境技術・光デバイス・ナノデバイス技術などの多彩な先端技術のみならず、国内国外の先端技術を広く取り入れ、それらを融合してお客様の課題を解決し、お客様にとっての価値を提供し続けています。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ntt-at.co.jp/

用語解説
[※1] AccelVision(アクセルビジョン)ヒト・モノ・コトを繋げて見える化を加速する産業DXソリューションです。生産設備の稼働状況や、製造ラインで発生するさまざまなイベントを捉え、管理に必要な映像情報・文字情報・数値グラフ情報を取り揃えて管理者に提供するシステムです。
https://www.anritsu.com/ja-jp/network-solutions/solutions/accelvision

[※2] OTOperational Technology（オペレーショナルテクノロジー）の略。製品や設備、システムを最適に動かすための「制御・運用技術」のこと。

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情報提供元：PRTIMES
本リリースの掲載元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000109169.html