デル・テクノロジーズ、「Dell AI Factory」の新たな機能を発表 冷却テクノロジー、高密度コンピューティング、AIストレージなどにより、データセンターを変革

統合ラック、サーバー、ストレージの新たな機能強化が、ハイパフォーマンスなAIワークロードを実現

当資料は、2024年10月15日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
米国リリース原文：https://www.dell.com/en-us/dt/corporate/newsroom/announcements/detailpage.press-releases~usa~2024~10~dell-servers-storage-at-ocp.htm#/filter-on/Country:en-us

ニュースの概要
・「Dell Integrated Rack 7000」が、スケーラブルな電力管理機能を実装した液冷式の高密度コンピュート アーキテクチャーを提供
・「Dell PowerEdge XE9712」は、大規模言語モデル（LLM）のトレーニングとリアルタイム推論のための最大規模のAI GPUクラスタ向けのNVIDIA GB200 NVL72ベースのプラットフォーム
・「Dell PowerEdge M7725」が、ハイパフォーマンスで高密度なコンピューティングを実現するダイレクトチップ（D2C）液冷式の第5世代AMD EPYCベース システムを提供
・「Dell PowerScale」の機能強化により、容量の増加、AIワークロード パフォーマンスの高速化、データの発見可能性の向上を実現
・「Dell Data Lakehouse」と「Dell Services」が、お客様のデータ アクセスとデータ管理を簡素化
・「Dell Generative AI Solutions with Intel」が、あらゆる規模のワークロードをサポートするAI最適化ソリューションを提供

2024年10月15日、テキサス州ラウンドロック発：
デル・テクノロジーズは、ラックが拡張可能な新しい統合システム、サーバー、ストレージ、データ管理の革新的なソリューションを「Dell AI Factory」に追加しました。これらは、高密度コンピューティングとAIワークロードの大規模な展開を強力に支援するものです。

デル・テクノロジーズのインフラストラクチャー ソリューション グループ（ISG）担当プレジデント、アーサー ルイス（Arthur Lewis）は、次のように述べています。「現在のデータセンターではAI需要に追いつくことができず、高密度コンピューティングと液冷の革新的なソリューションが求められています。これらの新しいシステムは、AIを取り巻く環境が急速に進化し続ける中、お客様が競争力を持ち続けるために不可欠なパフォーマンスを提供します」。

最先端の冷却テクノロジーによって実現される、アクセラレーテッド コンピューティングの未来：
「Dell Integrated Rack 7000（IR7000）」は、卓越した密度、より持続可能な電力管理、先進の冷却テクノロジーによって、アクセラレーテッド コンピューティングに求められる要件を満たします。このOpen Compute Project（OCP）標準ベースのラックは大規模展開環境に最適で、複数世代および異種テクノロジーが混在する環境を長期間にわたりサポートできるよう設計・構築されています。

主な特徴は、以下のとおりです。
・高密度コンピューティング向けの設計：21インチラックの「Dell IR7000」は、業界をリードするCPUおよびGPU密度をサポートできるように設計されています。
・あらゆる変化にも柔軟に適応し、優れた効率を発揮：このラックは、最新かつ物理サイズも大きいCPU/GPUアーキテクチャーをサポートした、従来より横幅と高さのあるサーバースレッドに対応しています。液冷に特化した設計で、最大480KWまでの冷却ニーズに応え、発生する熱をほぼ100%回収することができます。
・より幅広い選択肢と高い柔軟性を提供：この統合ラックは、デル・テクノロジーズ製および市販のネットワークの両方をサポートします。
・シンプルでエネルギー効率に優れた展開を実現する「Dell Integrated Rack Scalable Systems（IRSS）」：IRSSはAIワークロード向けに最適化されている革新的なラックスケール インフラストラクチャーで、完全に統合されたプラグアンドプレイ式のラックスケール システムによって、シームレスで効率的なセットアップ プロセスを実現します。

「IR7000」向けに設計したAI対応プラットフォームを提供：
・「Dell PowerEdge XE9712」は「Dell AI Factory with NVIDIA」の一部で、大規模なAI展開における大規模言語モデル（LLM）トレーニングとリアルタイム推論のためのハイパフォーマンスで高密度のアクセラレーションを提供します。NVIDIA GB200 NVL72アーキテクチャーをベースとしたこのプラットフォームは業界をリードするGPU密度を実現できるように構築されており、単一のラックスケール デザインで最大36基のNVIDIA Grace CPUと72基のNVIDIA Blackwell GPUを接続します。72基のGPUによるNVIDIA NVLinkドメインは単一のGPUとして機能し、数兆規模のパラメーターを持つLLM推論のリアルタイム性能を、最大30倍高速化します。また、液冷式のNVIDIA GB200 NVL72は、空冷式のNVIDIA H100ベースのシステムよりも最大25倍の効率を実現します。
・「Dell PowerEdge M7725」は、研究調査、政府・官公庁、フィンテック、高等教育機関などの環境に最適なハイパフォーマンスで高密度なコンピューティングを提供します。「PowerEdge M7725」は、「IR7000」ラックへの実装を想定して設計されており、より多くのコンピュートをより少ないスペースで提供します。第5世代AMD EPYC プロセッサーを搭載した64台または72台の2ソケット サーバーノードにより、ラックあたり2,400コア～2,700コアというスケーラビリティーが実現されており、さらにメンテナンス性も向上されています。フロントI/Oスロットが高速I/O接続を実現するとともに、高い要件が求められるアプリケーションへのシームレスな接続を提供します。このサーバーはエネルギー効率に優れたフォームファクターを持ち、CPUのための直接液冷方式（DLC）と、クイックコネクト方式で連結された統合ラック全体の空冷方式の両方をサポートすることで、より持続可能なサーバー導入を可能にします。

AI時代の非構造化ストレージとデータ管理を実現する革新的機能：
デル・テクノロジーズの非構造化データ ストレージにおけるポートフォリオの変革は、AIアプリケーションのパフォーマンスを向上し、グローバルなデータ管理を簡素化します。

世界初のNVIDIA DGX SuperPOD認定イーサーネット ストレージである「Dell PowerScale」の最新アップデートは、データ管理戦略を強化し、ワークロードのパフォーマンスを高め、より広範なAIワークロードをサポートする機能を提供します(*1)。
・発見可能性の向上：「PowerScale」におけるメタデータと「Data Lakehouse」を活用することで、データに埋もれているインサイトを発見し、質の高い意思決定をより迅速に行うことが可能になります。また、近日提供予定のNVIDIA NeMoサービスとRAGフレームワーク向けのオープンソース ドキュメント ローダーは、お客様におけるデータの取り込み時間を短縮すると同時に、コンピュートとGPUコストを削減できるように設計・構築されています。
・より高密度なストレージ：より大容量で高い効率を実現する新しい61TBドライブを使用することで(*2)、データセンターでのストレージのフットプリントを半減させるとともに、より大規模なデータセットでモデルのトレーニングを実行し、AIモデルを微調整することができます。
・AIパフォーマンスの向上：フロントエンドNVIDIA InfiniBandの各機能と200GbEイーサーネット アダプターのサポートにより、AIワークロードのパフォーマンスが強化され、スループットが最大63%高速化します(*3)。

「Data Lakehouse」データ管理プラットフォームの新たな機能強化では、災害復旧や自動スキーマの検出、包括的な管理API、セルフサービス式のフルスタックなアップグレードといった数々の新機能によって、時間を節約しながら運用効率を高めることができます。

「Optimization Services for Data Cataloging」と「Implementation Services for Data Pipelines」によって、お客様はデータ主導のプロセスを簡素化するとともに、AIおよびビジネス ユースケースを迅速にスケールアップすることができます。これらのサービスが、発見、組織化、自動化、統合を通じて、高品質なデータへのアクセス可能性を高めます。

「Dell Generative AI Solutions with Intel」がモダン ワークフローをサポート：
「Dell AI Factory」の一部である「Dell Generative AI Solutions with Intel」は、両社が共同で開発、テスト、検証したプラットフォームを提供し、シームレスなAI展開を実現します。これらの柔軟でハイパフォーマンスな事前構成済みソリューションは、「Dell PowerEdge XE9680」とインテル(R) Gaudi 3(R) AIアクセラレーター、デル・テクノロジーズのストレージ、ネットワーク、サービス、オープンソース ソフトウェア スタックで構成されており、コンテンツ作成、デジタル アシスタント、デザインおよびデータ作成、コード生成など、幅広い生成AIのユースケースをサポートします。

提供時期について
・「IR7000」は、2025年第1四半期に全世界で提供開始予定。
・「PowerEdge XE9712」は、現在指定のお客様向けにサンプルを提供。
・「PowerEdge M7725」は、2025年第1四半期に全世界で提供開始予定。
・「PowerScale」のアップデートは、2024年第4四半期に提供開始予定。
・「Data Lakehouse」のアップデートは、2025年上半期に提供開始予定。
・「Generative AI Solutions with Intel」は、2024年第4四半期に提供開始予定。

＊1．デル・テクノロジーズ社内分析に基づく（2024年3月）
＊2．61TB SSDの可用性と従来の30TB SSDの最大の可用性を比較（2024年10月）
＊3．200GbEイーサーネット接続と従来の100GbEの比較に基づく（2024年10月）

# # #

■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ（NYSE：DELL）は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。

# # #

(C) Copyright 2024 Dell Inc.、その関連会社。All Rights Reserved.
Dell Technologiesが提供する製品及びサービスにかかる商標は、米国Dell Inc. 又はその関連会社の商標又は登録商標です。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

情報提供元：PRTIMES
本リリースの掲載元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000025237.html