産業・医療ガスの価格改定について

当社グループは、産業・医療ガス製品の安定供給体制を維持するため、以下のとおり、価格改定を実施しますので、お知らせいたします。

１．ヘリウム
（１）対象製品
　　　ヘリウムガス関連製品（産業用・医療用）
　　　（シリンダー、カードル、トレーラー、液体ヘリウム、混合ガス、特殊ガス）
（２）改定幅
　　　現行価格に対して１０～２０％以上
（３）改定時期
　　　２０２５年１月１日出荷分より
（４）改定理由
当社グループは、ヘリウムガスの安定供給を目的として調達先の分散化（北米および中東）と設備増強を進め、エレクトロニクス、ヘルスケア、航空宇宙産業等へのサプライチェーン強靭化に取り組んでいます。2022年7月以降、世界的な需給逼迫とエネルギーコストの急激な上昇により、ヘリウムガスの価格改定を行ってまいりましたが、新規調達先との契約価格の上昇、円安の進行、物価上昇等によって、調達・製造・物流コストが上昇し続けています。このため、ヘリウムガスの安定供給を継続することを目的として、価格改定をお願いすることといたしました。

２．液化炭酸ガス・ドライアイス
（１）対象製品
　　　液化炭酸ガス（産業用・医療用）、ドライアイス
　　　（ローリー、シリンダー、ＬＧＣ、混合ガス等）
（２）改定幅
　　　現行価格に対して２０～３０％以上
（３）改定時期
　　　２０２５年１月１日出荷分より
（４）改定理由
当社グループは、主に化学コンビナート内の石油精製やアンモニア製造プロセス等で発生する二酸化炭素（炭酸ガス）を原料として液化炭酸ガス及びドライアイスを製造しています。昨今、カーボンニュートラルへの対応や世界的な需給変動により、こうした製造拠点の統廃合や稼働率の低下が進行し、原料調達が極めて不安定な状況が続いています。このような状況の中、当社グループは製造拠点の新設を検討するだけでなく、既存拠点における原料炭酸ガスの増量対応、さらには海外からの調達を行っておりますが、これに伴う製造・調達・輸送コストが大幅に増加しています。このため、液化炭酸ガス・ドライアイスの安定供給を継続することを目的として、価格改定をお願いすることといたしました。

３．アルゴン・エルナックス
（１）対象製品
　　　アルゴン、エルナックス　　
　　　（ローリー、シリンダー、ＬＧＣ、混合ガス等）
（２）改定幅
　　　現行価格に対して１５％以上
（３）改定時期
　　　２０２５年１月１日出荷分より
（４）改定理由
当社グループは、主に鉄鋼メーカー向けに設置している大型の空気分離装置により、空気中に約1%しか存在しないアルゴン・エルナックスを効率的に製造しています。昨今、世界的な鉄鋼需要の減少、カーボンニュートラルへの対応、国内製鉄所の再編等によって、アルゴン・エルナックスの製造可能量も減少しています。製造面でのさらなる効率化や輸送面での中継拠点の新設等を進めておりますが、これに伴う製造・輸送コストが増加しております。さらに、今後は海外からの輸入も予定しており、調達コストの増加が見込まれます。このため、アルゴン・エルナックスの安定供給を継続することを目的として、価格改定をお願いすることといたしました。

これまでも、産業・医療ガス製品の調達・製造・物流等に対する合理化を進めコストダウンに努めてまいりましたが、外部環境の変動によるコストの上昇は企業努力で吸収できる範囲を超えており、今般改めて価格改定をお願いすることといたしました。上記の製品以外の産業・医療ガスにつきましても、これまでの価格改定を継続的にお願いさせて頂き、引き続き、安定的な供給の確保とサービス向上に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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情報提供元：PRTIMES
本リリースの掲載元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000114852.html