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ナンバーワンよりオンリーワン、「他人よりも自分に負けたくない」が80% 低体温と思われがちな若者たちが持つ「ガチ勢」マインドとは

(2018/4/20)

カテゴリ:調査レポート

リリース発行企業:(株)マンダム

ナンバーワンよりオンリーワン、「他人よりも自分に負けたくない」が80% 低体温と思われがちな若者たちが持つ「ガチ勢」マインドとは

Z世代会議×マンダム 座談会調査レポート1.

株式会社マンダム(本社:大阪市、社長執行役員:西村元延)は、2018年3月29日(木)に学習院大学特別客員教授 斉藤徹氏をファシリテーターに迎え、現役大学生25名を集めた座談会調査を実施しました。


■Z世代会議×マンダム 座談会調査サマリー


「ガチ勢」という言葉は趣味、スポーツ、キャリア開発などさまざまなジャンルで使用されている。
現役大学生の多くが「ガチ勢」マインドを持っており、「他人に負けたくない」という競争心よりも、「自分に負けたくない」という気持ちを持つ人が80%を占めた。
「ガチ勢」という言葉は、“何かに本気で取り組んでいる”、“好きなものに熱中していて人生を楽しんでいる”といった非常にポジティブな意味で使われている。



※本リリースでは、各世代の呼称を下記の定義に基づき使用しております。
X世代(Generation X)…1960年代初頭~1970年代頃に生まれた世代
Y世代(Generation Y)…1980年代~1990年半ば頃に生まれた世代
Z世代(Generation Z)…1990年半ば~2000年頃に生まれた世代

1)ソーシャルネイティブ世代に広がるさまざまな「ガチ勢」マインド
今回の座談会にて、「ガチ勢」という言葉がソーシャルネイティブ世代の若者たちのなかで、ごく当たり前に
使われていることが分かりました。元々はゲーム用語だった「ガチ勢」という言葉は、最近では、趣味、スポーツ、キャリアと多様なジャンルで使われており、“何かに本気で取り組んでいる”、“好きなものに熱中していて人生を楽しんでいる”といった意味で使われていることが分かりました。

2)モチベーションの源泉は「他人」よりも「自分」
「ガチ勢」マインドを持った若者たちのモチベーションとしては、「他者に負けたくない」という競争心よりも、「自分に負けたくない」という気持ちが8 0%を占めており、ナンバーワンよりオンリーワンを志向する傾向があることが判明しました。

3)ソーシャルネイティブ世代が抱く「ガチ勢」のイメージはポジティブ
今回の座談会参加者に対して、『「ガチ勢」と聞いてどんなイメージがありますか?』と質問をしたところ、「ガチ勢」という言葉に対して、“積極的、パワフル、前しか見えない”、“熱心に何かに取り組んでいる感じ”、“人生を楽しんでる”といったイメージが多く挙げられ、「ガチ勢」は非常にポジティブな意味として使用されることが多いことが分かりました。

■Z世代座談会の開催模様





■Z世代会議×マンダム 座談会の開催概要
目的 :Z世代男女の意識調査
日時 :2018年3月29日(木)
場所 :株式会社マンダム 青山オフィス
参加者 :現役大学生25名
運 営 :Z世代会議、株式会社マンダム

■「Z世代会議」について
ソーシャルネイティブ世代の若者たちの価値観、ライフスタイルを研究し、新たなサービス・製品を創発するためのプロジェクトとして、株式会社dot、株式会社4th、株式会社ループス・コミュニケーションズのメンバーにて創設。
https://www.z-kaigi.com/

■学習院大学特別客員教授 斉藤徹氏によるコメント(本座談会を終えて)
「Z世代」の心を動かすには、好きや楽しいを理解し、共感すること
「X世代」の目線からみた、「Z世代」との世代差を踏まえたコミュニケーションのコツとは


今回の座談会を通して、Z世代の特徴として、「ナンバーワンよりもオンリーワン」を志向する傾向があることが分かりました。
私も「X世代」の一人として、自分たちの世代と「Z世代」の若者たちとの世代差を把握しておくことは、日常のコミュニケーションにおいても非常に大切なことだと考えています。
今の「X世代」は、効率性と成果を重視する環境で育ってきました。リストラや就職氷河期といった苦難も味わいながら、グローバルな競争の中で常に目標を達成することを求められてきました。その経験を通じて醸成されたのが「関与し、責任を負い、目標を達成する」というメンタリティです。
一方、失われた20年を経て、日本の社会は成熟しました。また、インターネットや携帯、ソーシャルメディアなどの普及により、個人の持つ情報量が格段に増えました。そのような環境下で育った若い世代の意識はX世代と大きな差が生じています。
今の「Z世代」の多くは、競争よりも多様性、ナンバーワンよりもオンリーワンを目指しています。また、競争社会では当たり前だった「賞罰による管理」に違和感を感じ、それよりも自分自身の「好き」や「楽しい」を大切にします。
若者を画一的に扱ったり、賞罰による外発的な動機づけで動かそうとしても、彼らのやる気は引き出せません。むしろ価値観の違いを感じて、他の選択肢を考え始めるでしょう。「Z世代」のやる気を引き出すには、彼らの「好き」や「楽しい」を理解し、共感すること。どんな仕事でも「楽しく」することはできます。「楽しいでは仕事は成り立たない」なんて決めつけず、まずは彼らの目線でコミュニケーションし、内発的な動機づけを大切にする環境をともにつくることです。
ついつい口に出てしまう「~すべき」という表現を控えて、彼らの「したい」に心のアンテナを切り替えてみるのはいかがでしょう?
若者とともにそれを見つけ、共感してあげた時に「Z世代」は目を見張るような熱量を見せてくれるはずです。


■学習院大学特別客員教授 斉藤徹氏 プロフィール
学習院大学経済学部経営学科 特別客員教授。(株)ループス・コミュニケーションズ代表。
2016年に学習院大学生と自主ゼミ「イノベーションチームdot」を設立、2017年には株式会社dotを設立して事業化。日常的にZ世代の学生たちと交流し、ともに人を幸せにするイノベーションを世界に広げる活動をしている。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)、『BEソーシャル!』『ソーシャルシフト』(日本経済新聞出版社)『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)など。Z世代会議リーダーも務める。

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