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(2018/5/31)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:特定非営利活動法人モンキーマジック
NPO法人モンキーマジックの初の海外事業として、2018年3月にケニアの視覚障害の子どもたちを対象に、クライミングプログラムを提供しました。
「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに活動する特定非営利活動法人モンキーマジック(以下「NPO法人モンキーマジック」、代表理事 小林幸一郎)は初の海外事業として、2018年3月12日(月)~16日(金)までの5日間にわたり、東アフリカに位置するケニアの視覚障害の子どもたちを対象にクライミングプログラムを提供するプロジェクトを行いました。
本プロジェクトは、NPO法人モンキーマジックが2005年より日本国内で培ってきた障害者クライミングの指導や普及のためのノウハウを、障害者クライミングの未開拓国・地域にも伝え、障害当事者のQOL向上及び、社会における障害者への理解促進を図ることを目的とします。
今回、その第1回を、既に現地との関係性を持っていたアフリカ・ケニアで実施し、4日間にわたり75名の視覚障害児が、生まれて初めてのクライミングを体験しました。ケニアでは35歳未満が人口の65%を占めるという人口構造がそのまま障害者の数にも比例している一方、学校教育を受けられている視覚障害児は20%程度に留まっているといいます。また、現地の盲学校へのヒアリングから、学習機会以上に余暇活動(レクリエーション)の機会自体が少ないという実情も知りました。だからこそ、プログラムに参加した子どもたちは、クライミングへの挑戦を心から楽しみ、悔しそうな顔や充実した笑顔を見せてくれました。
■プロジェクトを終えて
今回、指導にあたり驚かされたのは、特に学齢の高い子どもほど、その高い身体能力からクライミングが初めてとは思えないほどの反応を示し、また誰も教えていないはずの動きやテクニックを繰り出す点。弊会代表理事 小林自身がパラクライミング世界選手権などに出場を重ねる中で感じた、ヨーロッパやアメリカに比べ、アジア・アフリカ地域での障害者クライミングはまだまだ開拓の余地があるという実感も、アフリカの地にこのスポーツが根付いた暁には、障害の有無を問わず、世界の限界を押し上げるようなクライマーが現れるだろうという確信に変わりました。そして、このプロジェクトはクライミングを通して視覚障害の子どもたちの可能性を広げるだけでなく、現地のクライミングジムとコミュニティの結びつきを強める効果も期待できるという実感も得られました。
本プログラムはSPORT FOR TOMORROW政府認定事業として日本国際協力システムの助成を受け、開催には現地のNGO"Kilimanjaro Blind Trust Africa"(KBTA)と、ケニアの首都ナイロビにある東アフリカ諸国唯一の営業クライミング施設「Blue sky」の協力のもと実施しました。
今後もプログラムを提供しに現地や他の地域にもスタッフを派遣することや、クライミングジムへ視覚障害者へのクライミング指導法の伝授を継続的に行っていけるよう事業・規模を拡大させていきたいと考えています。つきましては、報道関係者の皆様にNPO法人モンキーマジック、及び本事業の取り組みについての周知・応援にご協力いただけますよう、お願い申しあげます。
■関連リンク
NPO法人モンキーマジック https://www.monkeymagic.or.jp/
Monkey Magic Blind Climbing Challenge in Kenya 2018.3.13-16
https://www.monkeymagic.or.jp/project/kenya
SPORT FOR TOMORROW https://www.sport4tomorrow.jp/jp/
AFP通信ーケニアで視覚障害の子ども向けクライミング教室、日本NPOが共催
http://www.afpbb.com/articles/-/3167586
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