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武蔵精密工業との資本・業務提携に関するお知らせ

(2018/6/29)

カテゴリ:経営情報

リリース発行企業:株式会社ABEJA

 ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業を展開する株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO兼CTO:岡田 陽介、以下 ABEJA(アベジャ))は、2018年6月19日に、輸送用機械器具の製造および販売を行う武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚 浩史、以下 武蔵精密工業)と資本提携契約を締結し、第三者割当増資を実施いたしました。また、同日に業務提携に関する覚書を締結し「ABEJA Platform」を活用し生産現場でのイノベーションを実現する「Manufacturing Platform」の商用化に向け、共同開発を行うこととなりましたので、あわせてお知らせいたします。


 ABEJAは、2012年の創業時より、AI、特にディープラーニングを活用したプラットフォーム「ABEJA Platform」の開発を行い、顧客へのソリューション提供基盤として社内で活用を進め、各種ソリューションを様々な業界に提供しており、既に100社を超える企業のAIの本番運用を実現しています。こうした取組の中で、AI、特にディープラーニングを活用するための環境構築や運用の各工程を自動化、省力化し、オープンなプラットフォームとして提供することが、AI、特にディープラーニングを広く普及させ、ビジネスへの活用のハードルを下げるために重要であると考え、「ABEJA Platform」のオープン化を実施しました。また、「ABEJA Platform」の活性化とビジネスへの適用促進を目的としたパートナープログラム「ABEJA Platform Partner Ecosystem」を制定し、2018年2月には、武蔵精密工業に、本パートナー制度の「AI Professional Partner」※1として参画をいただきました。

 今回の資本提携は、ABEJAが2018年6月29日に完了したシリーズCラウンド総額約42億5,000万円の資金調達の一環であり、武蔵精密工業を引受先として第三者割当増資を実施いたしました。ABEJAは、この度調達した資金を、ASEANおよび米国等の海外における各進出エリアにおいて「ABEJA Platform」上で世界レベルの分散環境を構築すべくAI運用システム※2の拠点を整備する資金として充当し海外展開を加速します。また、業界特化型パッケージサービス「ABEJA Insight」の対象業界を拡充すべく開発費用に充当するほか、さらなる成長に向け組織体制の強化に充当する予定です。

 また、ABEJAは、2017年6月から10月にかけて武蔵精密工業と協業し、「ABEJA Platform」を活用し、武蔵精密工業が製造する四輪車用の部品であるベベルギヤの画像データをAI特にディープラーニングにより解析、完成品の自動検品に関する実証実験を行い、良品と不良品を見分け不良品を検出する外観検査の学習済みモデルの構築に取り組みました。武蔵精密工業は、実証実験で構築したモデルを活用し自社の工場内で試験的な運用も既に開始されており、精度をさらに高めるべく継続してモデルの改良に取り組んでおられます。この度の業務提携は、武蔵精密工業との戦略的パートナーシップのもと、両社で協創するAIアルゴリズムと、AIと生産現場・設備を融合する技術をプラットフォーム化することを目的としたものです。完成した「Manufacturing Platform」は、武蔵精密工業が保有する世界30箇所の生産拠点および、検査・仕分け作業の自動化に課題を持つ製造業界に広く提供し、両社で生産現場のイノベーション促進に取り組みます。

 ABEJAは、この度の資本・業務提携を長期的な成長に向けた基盤構築に活かし、引き続き、AI、特にディープラーニングの活用により、国内外問わず多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進し、産業構造の変革に貢献してまいります。

※1:「AI Professional Partner」とは、「ABEJA Platform」の活性化とビジネスへの適用促進を目的としたパートナープログラム「ABEJA Platform Partner Ecosystem」の認定制度の1カテゴリーであり、AI、特にディープラーニングに関する高度な技術と体制を備え専門的な知識のもと「ABEJA Platform」の活用からソリューションを生み出し、AIの社会実装をABEJAとともに促進するパートナーを指す

※2:「AI運用システム」とは、AI、特にディープラーニングの学習と推論の環境をグローバルで効率的に分散する運用システム。例えば、他国で実施した推論の結果を、日本に所在するデータセンターの環境に再度アップロードする等の非効率的なプロセスを省き、推論を実施した国のエリア内のデータセンター環境で処理が実行されるような運用システムを指す

【 株式会社ABEJAについて 】
 ABEJAは、蓄積されたビックデータから、人間の手を介さずしてそのデータを適切に表現する特徴量を自動的に抽出する「ディープラーニング」を活用し、多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進するベンチャー企業です。2012年の創業時より、国内のAI関連を専門とする大学教員陣と連携し、ディープラーニング技術などの研究を行っており、提供するサービスで用いられるディープラーニングの技術はすべて自社で開発しています。コア技術であるAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、ダイキン工業、武蔵精密工業、コマツ製作所等との協業を実施、各種ソリューションを様々な業界に提供し、100社以上でAIの本番運用を実現しています。また、小売・流通業界、製造業界、インフラ業界向けのパッケージサービス「ABEJA Insight」の提供を行っており、これまで、パルコ、ICI石井スポーツ等、国内大手小売・流通企業を中心に約70社480店舗(2018年5月末時点)以上への導入実績を有します。2017年3月にはシンガポール共和国に現地法人を設立し、ASEANを中心としたグローバル展開も進めています。

会社名: 株式会社 ABEJA
代表者: 代表取締役社長CEO兼CTO 岡田 陽介
所在地: 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー10F
資本金: 5,399,974,043円円(資本準備金含む)
事業内容: ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業
URL: https://abejainc.com

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