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(2018/7/10)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
異彩を放つ若手アーティストが続々と参加!豊田市(7月)・高知県(9月)・秋田県(19年2月)にて開催決定!
「東京2020オリンピック・パラリンピック」はスポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあります。その公認文化オリンピアードのひとつである「東京キャラバン」は、野田秀樹・監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを越えた多種多様なアーティストたちへの参加を呼びかけ、これまでおおよそ交わることのなかった表現者同士の “文化混流”を実現させることで、2015年より今日まで東京キャラバンでしか見ることのできない新しい表現によるパフォーマンスを創出し続けている文化ムーブメントです。
その「東京キャラバン」が、2018年7月22日(日)豊田市、9月16日(日)高知県、2019年2月16日(土)・17日(日)秋田県での開催が決定しました。
東京キャラバン in 京都(2017年)撮影:井上嘉和
今年度は秋田で野田秀樹、豊田では近藤良平。そして新たに東京キャラバンのコンセプトに共鳴する木ノ下裕一(ドラマトゥルク・「木ノ下歌舞伎」主宰)を高知のリーディングアーティストに、さらにメインビジュアルには気鋭のイラストレーター・オタミラムズを迎えます。
ますます躍動する「東京キャラバン2018」が、全国各地で文化の種を蒔き、“わくわく”を掻き立て、2020年へと続く花を咲かせます。ぜひともご注目下さい!!
※各地でのパフォーマンスの詳細は決まり次第、随時発表いたします。
東京キャラバン in 京都(2017年)撮影:井上嘉和
東京キャラバン in 熊本(2017年)撮影:宮井正樹
東京キャラバン in 八王子(2017年)撮影:井上嘉和
「東京キャラバン」が紡ぐ『物語』
「東京キャラバン」は 2015年を皮切りに、これまでに多くのアーティストを巻き込み、日本全国から地球の反対側(リオデジャネイロ)までを巡り、展開してきました。各地のパフォーマンスを率いるリーディングアーティストが地域の伝統芸能の担い手やアーティストらとともに、新しい表現を探り、ひとつのパフォーマンスを創作しています。また「演者が試行錯誤し、ぶつかり合う姿から、物作りへの興味を持ってもらえたら」という願いから、創作過程となるワークショップも公開。それぞれ異なる存在感を放つアーティストが交わり、やがて全体がひとつの大きなうねりとなっていく。そんなワークショップの様子を目撃した観覧者からは「文化が生まれる瞬間に立ち会うことが出来た」との声が多数寄せられています。
人間の創造力と肉体が生み出す新たな“文化”の面白さを、多くの人々に生で伝え、見たことのないパフォーマンスに“どきどき”・“わくわく”してもらうという文化の種蒔き。
それが「東京キャラバン」が紡ぐ『物語』であり、このプロジェクトの最大の醍醐味なのです。
全国各地でのキャラバンを経て、「東京2020オリンピック・パラリンピック」が開会を迎えるとき、「東京キャラバン」が東京2020大会の遺産(レガシー)として、未来へと続く文化活動のプラットフォームになることを目指し、活動していきます。
2015年 ~プロローグ~“旅立つ前夜”
駒沢 10/8(木)-10/10(土)
2016年 ~地球の反対側へ~
リオデジャネイロ 8/18(木)-8/21(土)
東北・仙台 9/3(土)-9/4(日)
東北・相馬 9/17(土)-9/18(日)
六本木 10/21(金)-10/22(土)
2017年 ~日本全国へ~
京都・亀岡 8/19(土)-8/20(日)
京都・二条城 9/2(土)-9/3(日)
八王子 9/9(土)-9/10(日)
熊本 10/9(月・祝)-10/13(金)・10/15(日)
2018年 ~さらに日本全国へ~
豊田 7/22(日)
高知 9/16(日)
秋田 2/16(土)-2/17(日)
2019-2020年の開催候補地
北海道、いわき市、川越市、富山県 ほか
「必要なのは、今、2020年にむけての『物語』、そして、その『物語』が2020年を超えても続いていけるような、そんな『物語』を作ることはできないのか?1964年の東京オリンピックには、これで戦後が終わっていくのだ、日本がいよいよ世界に向かって復帰できるのだ、といった確固たる物語があったように思う。今回の東京オリンピックには、今、日本人を動かすべき、そうした大義名分のような『物語』を簡単に見つけることは難しいだろう。ただ、ある程度の大きさの『物語』を積み重ねることで、人々の「気運」を作ることはできる。そして、盛り上がった「気運」の中からしか、壮大な物語は生まれないと思う。(中略) そして、この東京キャラバンが日本にばらまいた、目の前にある文化=ライブの面白さ。それを経験した小さな子供たちの心の中に種が撒かれる。インターネットの普及で偏りがちになった文化とは、全く違う姿、目の前で息をしている人間が生み出す文化への興味を示してくれるようになり、その中から、新たな形態の文化を生み出すとき、この「東京キャラバン」という物語は、本当に壮大な物語になるだろう。」野田秀樹(「東京キャラバン」構想より)
開催概要
東京キャラバン in 豊田 ー“コンドルズ”主宰・近藤良平に決定!!ー
日時:2018年7月22日(日) 14:00~
会場:鞍ケ池公園 プレイハウス芝生広場(愛知県豊田市矢並町法沢714-5)
参加アーティスト:
近藤良平、豊田市棒の手保存会(棒の手)、RODA GIGANTE(サンバ・太鼓等)、芳泉会&民謡パラダイス(民謡・三味線等)、GIANT STEPS(傀儡)、山本富章(現代美術) ほか
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊田市
協力:公益財団法人豊田市文化振興財団
リーディングアーティスト プロフィール
近藤 良平
「コンドルズ」主宰。振付家・ダンサー。男性のみ、学ラン姿でダンス、映像、コントなどを展開するダンスカンパニー「コンドルズ」は、2016年、20周年記念となるNHKホール公演を即日完売超満員に。追加公演も行う。世界30カ国以上で公演。NHK「サラリーマンNEO」、「からだであそぼ」などに振付出演。同「てっぱん」オープニングの振付も担当。東京スポーツ国体2013開会式式典演技総演出担当。第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞。第67回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。女子美術大学、立教大学などでダンスの指導も行う。現在、NHKエデュケーショナルと共に0歳児からの子ども向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や埼玉県と組んで行う「近藤良平と障害者によるダンス公演」ハンドルズ公演など、多様なアプローチでコンテンポラリーダンスの社会貢献に取り組んでいる。南米育ち。愛犬家。
「東京キャラバンという優れたプログラムがきっかけとなり、文化やアートが市民生活に浸透し、レガシーの創出につながることを期待しています。豊田市は、自動車産業の世界的な拠点として高い認知度があり、海外から多くのビジネス客が訪れているほか、長年の多文化共生や海外とのビジネスを通じて培われた国際感覚を持つ市民が数多く暮らしています。また、県内随一の広大な市域を持つことから、豊富な地域資源と多様な地域特性を有しています。東京キャラバンを通じて、異文化を認め、相互理解を深めるとともに、文化向上の契機として、市の伝統文化や多様性、歴史を未来に残し、より良いものにしていきたいと考えています。」-豊田市より-
東京キャラバン in 高知 ー“木ノ下歌舞伎”主宰・木ノ下裕一が初参加!!ー
日時:2018年9月16日(日) 時間未定
会場:高知県立美術館・中庭(高知県高知市高須353-2)
参加アーティスト:木ノ下裕一(ドラマトゥルク・「木ノ下歌舞伎」主宰)、北尾亘(振付家・ダンサー・俳優・「Baobab」主宰) ほか
主催(予定):東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、高知県、公益財団法人高知県文化財団
リーディングアーティスト プロフィール
木ノ下 裕一
1985年和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受け、古典芸能への関心を広げていく。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科で現代の舞台芸術を学び、2006年に古典演目の現代的上演を行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。作品の補綴・監修という立場を取りつつ、様々な演出家とタッグを組みながら創作するスタイルを取っている。団体の代表作に『黒塚』『東海道四谷怪談-通し上演-』『三人吉三』『心中天の網島』『義経千本桜-渡海屋・大物浦-』などがあり、2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2016年に博士号(芸術博士)取得。平成29年度芸術文化特別奨励制度奨励者。
「高知県には、美しく豊かな自然に恵まれた風土が育んできた『いごっそう』や『はちきん』と呼ばれる、おおらかな中にも芯の通った県民性があります。そして、その県民性が、よさこい祭りに代表される個性豊かな高知の文化を発展させてきました。また、長い歴史の中で人々の思いや努力により、県内各地域でさまざまな伝統的な行事などの文化的な遺産が数多く引き継がれてきています。こうした高知の文化と『東京キャラバン』が融合することで東京2020大会に向けての機運が醸成されるとともに、新たな文化が生まれ、未来へつながることを期待しています。」-高知県よりー
東京キャラバン in 秋田 ー本プロジェクト監修・野田秀樹、いよいよ秋田へ!!ー
日時:2019年2月16日(土)・17日(日) 時間未定
会場:秋田ふるさと村・ドーム劇場(横手市)
参加アーティスト:野田秀樹 ほか
主催(予定):東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、秋田県、横手市
監修者 プロフィール
野田 秀樹
1955年、長崎県生まれ。劇作家・演出家・役者。2009年より、東京芸術劇場芸術監督に就任。
多摩美術大学教授。東京大学在学中に「劇団 夢の遊眠社」を結成。92年劇団解散後、ロンドンへ留学。帰国後、「NODA・MAP」を設立し、『キル』 『オイル』 『THE BEE』 『エッグ』 『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』などを発表し高い評価を得る。海外での創作活動や、歌舞伎を手掛ける。2015年より 『東京キャラバン』の総監修を務め、「人と人が交わるところに文化が生まれる」をコンセプトにした文化サーカスを日本各地で展開。コンセプトに賛同する多種多様な表現者らと、文化「混流」による独自のパフォーマンスを創作、発表し多くの観客を魅了した。2017年、八月納涼歌舞伎 『野田版 桜の森の満開の下』を上演。表現のジャンル、国境を越え、精力的に創作活動を行う。
「『国民文化祭あきた2014』開催以降、秋田では文化を巡る旅が続いています。秋田には『秋田の竿燈』や『男鹿のナマハゲ』をはじめとした文化資源が数多くあり、こうした資源が東京キャラバンの開催を通じ、野田さんや多彩なアーティストと出会い“文化混流”することにより、どのような文化ムーブメントが起こり、新たな旅が始まるのか、今からわくわくしています。参加する秋田のアーティストにとって、貴重な体験になることはもちろん、2020年以降に向けて、秋田の文化力を高める取り組みになることを期待しています。冬の秋田で開催される幻想的かつエネルギッシュなキャラバンをどうぞお楽しみください。」-秋田県よりー
※全て観覧は無料です(詳細は後日発表いたします)。
※出演者やプログラム内容は予告なく変更になる場合があります。
「東京キャラバン2018」のメインビジュアルは“オタミラムズ”が制作!!
豊田、高知、秋田でさまざまなジャンルのアーティストが集い、“文化混流”を重ねていく躍動感を、気鋭のイラストレーター“オタミラムズ“が表現しました。
オタミラムズより「東京キャラバン」へのメッセージ
「この度、私たちOTAMIRAMSも、東京キャラバンのコンセプトに共鳴し、“2015年から2020年へ…そして更なる未来へ”と、その後も文化遺産(レガシー)を産み落とし続けるべく、世界各地を大移動していく「文化大サーカス団」の一員となりました。
私たちは、東京キャラバンの壮大なコンセプトから、今年度のメインビジュアルに、「引き続いていく“文化混流”の果てなき道」というテーマを込め、紙面奥から駒沢(2015年) ⇒ リオデジャネイロ(2016年) ⇒ 豊田(会期:夏) ⇒ 高知(秋) ⇒ 秋田(冬) ⇒ そして東京(2020年)へと向かい、更なる未来へと越えていく、旅する3地域の“キャラバン・デコ車”たちを、即ち、“場所”を移動するにつれ、“時間(季節)”も移ろっていく果てなき“キャラバン・ロード”を描きました。」
OTAMIRAMS(オタミラムズ)
白玖ヨしひろと平岡佐知⌘Bからなる、クリエイティブ・チーム。
主に映像/グラフィック・デザイン/イラストレーションを主軸に、デザイン制作を担う。
映像では、短編アニメーション作品が「ロッテルダム国際映画祭 2010」、「香港国際映画祭 2010」などの国際映画祭にて招待上映を果たす。 また、平井 堅 『ON AIR』、水曜日のカンパネラ 『桃太郎』などの公式ミュージック・ビデオなどを手掛ける。 2017年には、『映像作家 100人』に選出される。
そして、グラフィック・デザインでは、水曜日のカンパネラのCDジャケット/ツアー・グッズなどのアート・ワーク/グラフィック・デザインなども数多く手掛ける。
その他には、2017年より『OTAMIRAMSのクリエイターに効く映画学』という映画紹介のコラム連載を執筆する。
「東京キャラバン」とは?
「東京キャラバン」は、「東京2020オリンピック・パラリンピック」の文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトとして、2015年に始まりました。劇作家・演出家・役者である野田秀樹の発案により、多種多様なアーティストが出会い、国境/言語/文化/表現ジャンルを越えて、“文化混流”することで、新しい表現が生まれるというコンセプトを掲げ、それぞれのジャンルを超えたパフォーマンスを各地で展開しています。2015年の東京・駒沢に始まり、2016年、リオデジャネイロ、東北(仙台・相馬)、六本木、2017年は京都(二条城・亀岡)、八王子、熊本にて、松たか子(女優)、中納良恵/EGO-WRAPPIN’(ミュージシャン)、津村禮次郎(能楽師)など芸術文化界で活躍する様々な著名人が参加し、それぞれの圧倒的なパフォーマンスで40,200人以上の観覧者を魅了しました。2017年度からは「東京2020公認文化オリンピアード」として本格始動し、日本全国の自治体(道府県、政令指定都市、中核市)の中から立候補を募り、共感いただいた44の地域から、開催候補地を選出し、2018年度は豊田、高知、秋田での実施が決定しました。今後さらに全国各地で「文化サーカス」を繰り広げていくとともに、国や地域を超えた交流を継続的に図ることで、東京2020大会以降の文化的な基盤を創っていきます。
東京キャラバン~プロローグ~(2015年)撮影:井上嘉和
東京キャラバン in RIO(2016年)
東京キャラバン in 東北(2016年)
東京キャラバン in 六本木(2016年)撮影:篠山紀信
東京キャラバン in 京都(2017年)撮影:井上嘉和
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