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『アジアフォーカス・福岡国際映画祭2018』ラインナップ発表 第二弾!「フィリピン映画特集」「日本映画特集」の上映作品が決定!いよいよ9月14日(金)開幕!

(2018/8/23)

カテゴリ:イベント

リリース発行企業:福岡市

『アジアフォーカス・福岡国際映画祭2018』ラインナップ発表 第二弾!「フィリピン映画特集」「日本映画特集」の上映作品が決定!いよいよ9月14日(金)開幕!

9月14日(金)~23日(金) ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13(キャナルシティ博多内)にて開催!

期間:2018年9月14日(金)~23日(日) 会場:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13 公式招待作品の他、「聖なるカオスに魅せられて」をテーマに特集上映する『フィリピン映画特集』を開催。また「壊れものとしての家族」をテーマにお送りする『日本映画特集』も上映決定!期間中は、各国から監督・俳優らが来福し、舞台挨拶・Q&A・シンポジウムなども行います。その他、地元若手映像作家の特集「福岡パノラマ」など様々な作品を上映。





ラインナップ第2弾として、フィリピン映画特集、日本映画特集のテーマと上映作品を発表させていただきます。
ぜひ貴媒体で本映画祭情報をご紹介いただきますよう、何卒宜しくお願い致します。


【フィリピン映画特集~聖なるカオスに魅せられて~】 全5作品 ※「水の中のほくろ」以外観客賞対象

フィリピン映画百年を記念する今年の特集は「聖なるカオスに魅せられて」と題して、国際交流基金アジアセンターと共催で今後のフィリピン映画を担う若手の傑作を紹介します。
世界中で注目されているシェリーン・セノ監督の「なあばす・とらんすれいしょん」は、繊細な感性を持って生まれたため、世界との関係を模索する少女を描いたアートフルな作品です。ジグ・ドゥライ監督の「バガヘ」は、フィリピン社会の抱えるリアルな問題を告発する社会派作品。ラヤ・マーティン監督の「影の内側」は、見事なサスペンスドラマとしてフィリピン社会の影をえぐりだした問題作です。シェロン・ダヨック監督の「嘆きの河の女たち」は、森に住む昔ながらの少数民族間の縄張り争いをめぐる終わりのない闘争を描きます。さらに福岡市総合図書館所蔵の35ミリフィルムをデジタル修復した、イシュマエル・ベルナール監督の70年代の傑作「水の中のほくろ」。上映に加えて、フォーラム、シンポジウム、マーケットなどを含めフィリピン映画の多様性と魅力を探っていただければと思います。
(映画祭ディレクター:梁木靖弘)
なあばす・とらんすれいしょ
なあばす・とらんすれいしょん/Nervous Translation [日本初公開]
監督:シェリーン・セノ/2018年/フィリピン/90分
誰か私を受け止めて!繊細な少女心をユニークに描く
政情が不安定な80年代後半のフィリピン。8歳のヤエルは周囲にうまく溶け込めない内向的な少女。時折、中東で働く父親が母に送ってくるメッセージが録音されたテープを盗み聞きするのが楽しみだった。ある時、ヤエルは人の心を伝えることができる魔法のようなペンの存在を知り、手に入れるために奔走する。


バガヘ
バガヘ/The Baggage [日本初公開]
監督:ジグ・ドゥライ/2017年/フィリピン/91分
彼女に何が起きたのか?フィリピン社会制度に問う
旅客機のトイレごみの中から遺棄された新生児が発見され、帰国したばかりの海外労働者メルシーが捜査の対象となる。彼女への調査は警察、女性保護施設など、さまざまな社会的組織に引き継がれていく。彼女に何が起こったのか?海外で働くフィリピン人労働者が抱える問題をドキュメンタリータッチで迫る。

影の内側 
影の内側/Smaller and Smaller Circles [日本初公開] ※PG15
監督:ラヤ・マーティン/2017/フィリピン/111分
猟奇殺人事件に挑む二人の神父。教区の陰に迫る本格ミステリー
フィリピンの作家による同名ミステリー小説の映画化作品。マニラのとあるゴミ集積場で10代前半と思しき少年の猟奇的な屍体が発見された。NBI(国家捜査局)に依頼され遺体を検分した法医学者のサエンス神父は連続殺人の可能性を見いだし、若手神父とともに調査を開始。次第に教区に潜む闇に迫っていく。

嘆きの河の女たち
嘆きの河の女たち/Women of the Weeping River [日本初公開]
監督:シェロン・ダヨック/2016年/フィリピン/95分
川は女たちの涙で溢れていた。大自然を舞台に描かれる一族間紛争
ミンダナオ島の奥深い地にあるムスリムの人々が住む地域を舞台に、ある一族同士の紛争を描く。夫を殺害されサトラは未亡人となった。代々続くお互いの一族に流れる血の憎しみの結果だ。やがてサトラは憎しみを越え、争いに終止符を打たんと決心する。力強く美しい景観の中に女たちの魂の慟哭が響く。

水の中のほくろ
水の中のほくろ/Speck in the Water [自国以外初公開]
監督:イシュマエル・ベルナー/1976年/フィリピン/120分
島に生きる若い男女の愛憎を描く70年代フィリピンの傑作映画
70~80年代に活躍したベルナール監督の実験的な野心作。マニラ南東のラグナ湖に浮かぶ「ほくろ」のように小さな島が舞台。3人の男女の愛憎模様を中心に、近代化から取り残された島に生きる人々を神秘的な映像で描く。福岡市フィルムアーカイヴに唯一残されていた35ミリフィルムをデジタル修復。



【日本映画特集:~壊れものとしての家族~】5作品  ※全て観客賞対象外

すでに大家族が崩壊した今日の家族を壊れものとして凝視する作品に的を絞り、家族が崩壊するかしないかギリギリの状況で生きる人間たちを、映画というフレームで凝視する傑作を選びました。是枝監督の長編デビュー作「幻の光」は、私たちが見慣れた是枝タッチとは異なる、静かな緊張感につらぬかれたスタイリッシュな喪の儀式である。鬼才相米慎二監督の「お引越し」は、相米作品としてはそれほど知られていませんが、大変な傑作です。離婚する夫婦の間で揺れる少女(天才田畑智子のデビュー作)の輝き、さらに引退前の桜田淳子の名演も忘れがたいものがあります。名匠市川準の「トニー滝谷」は村上春樹原作の映画化ではもっとも成功した作品です。不思議な女性(宮沢りえの抜群の存在感)との出会いと別れが、壊れものとしての家族を象徴しています。北野武監督の「HANA-BI」はいうまでもなくヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞の傑作。監督自身が演じる刑事と病身の妻との間に交わされる細やかな情感、壊れもののような夫婦の哀切さは比類がありません。橋口亮輔監督の「ぐるりのこと。」は俳優を凝視して壮絶。壊れものとしての家族を壊さないために、ここまで追いつめて描いた作品はほかにないでしょう。どの作品も現代日本映画指折りの傑作です。日本映画の王道をご堪能いただきたいと思います。(映画祭ディレクター:梁木靖弘)

幻の光_(c)TV MAN UNION, INC.
幻の光/ Maborosi
監督:是枝裕和/1995年/日本/110分
生と死、喪失と再生 ひとりの女性の喪の作業を静謐に描く文芸作
今年、カンヌのパルム・ドールを受賞した是枝監督の劇場映画デビュー作で、国内外で高い評価を得た。原作は宮本輝の同名小説。幼い時の祖母の失踪、突然の夫の自殺、深い喪失感にさいなまれ続ける女性の再生を静謐な映像で綴る人間ドラマ。モデルだった江角マキコが本作で女優デビュー。夫を浅野忠信が演じた。

お引越し_(c)1993 讀賣テレビ放送株式会社
お引越し/Moving
監督:相米慎二/1993年/日本/124分
私のいき場所はどこ?子どもの視線で見つめた家族の物語
離婚を前提に別居生活を始めた両親。小学六年生のレンコは母親と暮らすも、いまひとつピンとこない。11歳の少女の気持ちと葛藤、成長していく姿を周りの人々との交流を通じて描いていく。この作品で主演女優デビューを果たした子役の田畑智子が見事で、揺れる少女の心を繊細に表現。両親を中井貴一と桜田淳子。

トニー滝谷_(c)2005 Wilco Co., Ltd.
トニー滝谷/Tony Takitani
監督:市川準/2004年/日本/75分
真の孤独とは?村上文学映画化作品 ひとを愛することを切なく描く映像の文学
村上春樹の短編小説を映画化。幼い時から孤独な環境に育った男が、人を愛する喜びと人を失う切なさを描いたラブストーリー。主演は喜怒哀楽が見えない内向的な役柄が妙にハマるイッセー尾形、ヒロインには宮沢りえ、音楽は坂本龍一が担当。西島秀俊のナレーション、淡々とした映像、まるで詩のような映画。

HANA-BI_(c)1997バンダイビジュアル・テレビ東京・TOKYO FM/オフィス北野
HANA-BI/HANA-BI
監督:北野武/1997年/日本/103分
愛を見つめる男は、青い静寂と赤い暴力の中で最後の旅を続ける
第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いた北野監督第7作。1人の孤独な刑事の人生模様を、監督の死生観を浮き彫りにしながら叙情的に描いていく。余命いくばくもない妻を見舞う中、代わりに張り込んでいた同僚が撃たれ、車椅子生活を余儀なくされる。さまざまな人への想いから彼は銀行強盗を決意。

ぐるりのこと_(c)2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ
ぐるりのこと。/All Around Us
監督:橋口亮輔/2008年/日本/140分
なぜ一緒にいるの? 好きだから…夫婦の10年間をどこまでもやさしく描く
舞台は90年代、しっかり者の妻と少々だらしない夫。生まれたばかりの第1子を亡くし、次第に妻はうつに陥っていく。法廷画家の夫が公判で目にするさまざまな事件を織り込みながら、社会情勢を背景に1組の夫婦が悲劇を乗り越える10年の軌跡を描く。夫婦役の木村多江、リリー・フランキーともども映画初主演。

各最新情報につきましては、公式ホームページをご覧下さい。
http://www.focus-on-asia.com/


★次回は、オープニング上映作品ほか特別上映作品の情報などをお届けします。


プレスの皆様へ

本日ご案内しました上映作品ほか、映画祭ロゴ、その他の宣伝素材につきましては、
映画祭公式HP<プレスページ> http://www.focus-on-asia.com/press/ よりダウンロードいただけます。
※ダウンロードには事前にプレス登録が必要です。

【1】プレス登録について
まだプレス登録がお済みでない方は、映画祭ホームページ右側「メディア、プレスの方へ」http://www.focus-on-asia.com/press/ よりご登録をお願いします。

【2】映画祭期間中プレスパスの申請と発行について
すでに本映画祭にプレス登録されていて、映画祭期間中、会場やゲストの取材をご希望の皆様に、映画祭期間中有効のプレスパスを発行致します。
ご申請にあたっての詳細は以下よりご確認ください。
映画祭公式ホームページ「メディア、プレスの方へ」→「プレス専用ページはこちら」→「プレス登録の際にお渡ししたパスワードでログイン」→「プレスパス交付申請フォーム」にお進み頂き、必要事項をご記入の上、申請ください。
※申請の締切りは9月10日(月)とさせていだだきます。

【3】パブリシティ用招待券をご希望の場合
「パブリシティ用招待券プレゼント申込書」を公式HPのプレスページよりダウンロードいただき、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※最終のお申込は、8月31日(金)までとさせていただきます。

以上、ご不明な点がありましたらどうぞお気軽にお問合せください。
皆様の本映画祭へのご参加をお待ちしております。

今後共本映画祭のPRにご協力いただきますよう、何卒よろしくお願い致します。

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