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(2018/10/11)
カテゴリ:人物
リリース発行企業:株式会社ジーライオン
昨今、日本の現代アートが海外で爆発的な人気になり、草間彌生さんや奈良美智さんなど、アートを普段慣れ親しんでいない方でも知っていることが多いのではないでしょうか。ではなぜ、海外は日本と比べアートビジネスが盛んなのか。そこには、海外ではアートは所有して楽しむもの、日本ではアートは美術館で楽しむものという文化の違いがあるのではと考えられています。
そこでGLIONグループは、関西で28年美術品(絵画・版画・彫刻・茶道具等)の販売及び仲介、オークションの企画、運営を事業としている「アートマスターズ」と協同で、『ART HARBOR OSAKA』を発足。大阪築港エリアにある赤レンガ倉庫 GLION MUSEUMからアートの文化を発信し、アートを所有する楽しさを提案するというプロジェクトをスタートさせました。このプロジェクトの記念すべき第1回目として、『クラシックカーオークション』、そしてそのメインコンテンツを彩る『アートフェア』を同時開催いたします。今回は、「なぜこのプロジェクトが発足したのか?」「アートの世界とはどんなものなのか?」を、本プロジェクトを統括するGLIONグループ広報部 立山と、株式会社アートマスターズ 前川社長の対談形式で紐解きます。
◇海外に負けてられない。大志を抱いて飛び込んだアートの世界
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【写真左】株式会社アートマスターズ 代表取締役 前川 克也
高知高校を卒業後、金融会社に就職。最年少支店長として活躍しているときに同社が抱える美術品の管理・販売を任されることに。そこで得た知見を活かし画商として独立。2000年には株式会社アートマスターズを設立。以降、美術品(絵画・版画・彫刻・茶道具等)の販売及び仲介、オークションの企画、運営を手掛ける。
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【写真右】GLIONグループ 株式会社ジーライオン 経営企画室 グループ広報部 制作課 立山正夫
音楽業界からキャリアをスタート。アーティストマネージメントを中心に、イベント制作にも携わりながら、ゼロからイチを作り出す仕事を経験。その後、関西テレビの番組制作会社、株式会社メディアプルポにて番組制作、イベント制作、代理店業務と幅広く経験を積み、今年3月ジーライオングループへ入社。これまで培ったノウハウと人間関係を活かし、グループ広報として、ジーライオンブランドの構築と各社でシナジーを生むイベント制作に従事。
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立山:そもそも前川社長がアートの世界に入ったのはいつ頃だったのでしょう?
前川:もともと金融会社に勤めていた時に、子会社の美術品の責任者として管理と売却をするという事になったんですよ。セザンヌやピカソ、マネ、シャガールが250点、ビュッフェなんかでいうと1000点くらいある美術品ですよ。
立山:それはすごい。
前川:それをある日、責任者として売りなさいという指令を頂いたんですね(笑)。その当時はお恥ずかしい話、画はシャガールくらいしか知らなかった。ピカソも名前しか知らない。そこからですよ。
立山:そこからアートの人生になっていったんですね。
前川:そうこうしていると、海外の人と良く話をするようになって日本の画廊や業者とも話をするようになって。すると海外と日本ではすごい違うんですよね。やっぱり海外は「アートビジネス」ですよ。日本はアートに関していうと、納品請求で取り引きをする、売買契約書がないとか、まだまだそういう状況でした。こんな世界はあかんなと。海外に負けていたらダメだなという事で、退職して独立、その何年か後にアートマスターズを設立して本格的にアートビジネスに参入したんですよ。
立山:その中でアートを切り口にオークション事業をされて信頼を勝ち得てきたという事ですね。
前川:そうですね。普通アート業界で言うと、画廊で〇〇年努めて独立するというところが一般的でした。私なんかはまれな独立をしているモノですから、最初は叩かれたりもしましたけど、少しずつ信頼を得て、今に至ります。今では画を買って市場に流通させるディーラー業やオークション事業、最近ではもともとクリスティーズオークションにいた方と協同で若手の現代アートを扱うプライマリーの事業もしています。
立山:前川社長を見ていると本当に周りのお客様との関係性が熱いなと驚かされます。長い年月をかけて築き上げられてきた信頼関係なんだなと。
前川:そうですか?(笑)ありがとうございます。
立山:現在は現代アートもかなり扱っているかと思いますが、現代アートの魅力とはどういったところなんでしょう?
前川:今まではバルビゾン派のコローとかターナーとかがあって次にモダンアートというところにルノアールとかピサロとかシャガールとかが主流だったわけです。今でももちろん高額で価値があるものなんですけど、モダンアートでいうと、良いものははまるところにはまってしまっているわけですよ。美術館にしても、個人のコレクターにしても。そうすると、もうその頃の作家さんはみなさん亡くなっているわけですから、作品が市場に出ないんですよ。そうして新しい創造があるところに刺激を求める。
立山:ふむふむ。
前川:そうすると、現代アートの作家さんたちが育ってきて、見る人の見る目が肥えてきて「この作品いいな」という事になる。そして評価が高まり、現代アートが盛りあがる。今はそういう流れですし、そこが面白いですよね。例えば、ルチオ・フォンタナという作家さんでいうと、真っ赤なキャンバスに3本線の切込み線ががはいっている作品があります。ものによれば今であれば、3億とかの金額になっているんですよ。20年前だと300万ほどだったものが。
立山:すごいですね。失礼なお話かもしれませんが、一見すると誰でもできそうなものですが、新しい概念に価値があるという事ですか?
前川:そうですね。人と同じことをしていないというところですね。見たらできそうなんだけど、その発想が今までなかった、というところに価値がある。名和晃平さんという作家さんでいうと剥製の鹿とかあるじゃないですか、それにビー玉をボンドで張るんですよ。それが2000万とかいう作品になる。
立山:面白いですね。そういう意味で言うと現代アートの今後の流れも見据えて今回の「ART HARBOR OSAKA」があるという事でしょうか。
前川:そうなんですよ。そういう文化の発信や、第2第3の草間さんのような現代アート作家をこのアートフェアで紹介し、市場に出せれば面白い。
◇“ここしかない”アート文化を発信するという想いを具現化できるGLION MUSEUMとの出会い
立山:今回「ART HARBOR OSAKA」というプロジェクトを一緒に作らせて頂きましたが、そもそもその発端はどういったところだったのでしょう?
前川:大阪という町は実は現代アートの作家の集まっている場所なんですよ。
立山:そうだったんですね。
前川:そうなんです。代表的なところで言うと、吉原治良さん、白髪一雄さんですね。白髪さんでいうと、すぐ近くに白髪橋ってあるでしょ?そこの橋にロープを垂らしてその下にキャンバスをおいて足で油絵を描いていたんですよね。そういう意味で言うと大阪という町でアートのビジネスをしているわけですから、なんとかこの文化を盛り上げていきたい。そう考えているときにたまたまGLION MUSEUMを訪れたときに、「ここや!」と思ったんですよ。ここが文化の発祥地になると。
立山:運命的な出会いですよね。なぜ「ここや!」と思われたのですか?
前川:世界のオークション会場であるクリスティーズ、ササビーズっていうのは当然ニューヨークの真ん中にあるんですけれども、今世紀最大に成功したといわれているガゴシアンギャラリーっていう画廊はどこにあるかというと、中心地から離れた、ベイエリアにあるんですよ。わざわざ行かなければならない場所に。世界の有名な美術館や画廊は雰囲気が良い建物で広い敷地があり、わざわざ行かなければならない場所にある。それとGLION MUSEUMの雰囲気がピタ!っとマッチしたんですよね。文化の匂いがする、アートの匂いがする。ここでアートフェアをやってみたい!って思ったのがきっかけですよね。
立山:ありがとうございます!そのきっかけがあり、こうしてアートマスターズさんと一緒にプロジェクトを進めさせて頂くことになりましたが、今後このプロジェクトを通じて若手の作家様に「ART HARBOR OSAKAにでれば間違いない!」と思っていただけるようなものに育てていきたいですね。
前川:まさにそうですね。先ほども言った、今世紀最大に成功したといわれているガゴシアンギャラリーというのがあるんですね。そこが扱うとですね、「ビューンっ」ていう風に評価が高まる。本当に右肩上がりとかじゃなく直角に上がっていくんですよ。それをこの大阪でやりたい。海外の場合でいうと海外の人はアートを所有するじゃないですか。日本で言うと美術館に行って、絵を見て、「あ~良いな」というので終わるんですよ。若手の現代アートの作家を育てるという事もそうですが、このアートフェアを通じてアートを所有する楽しさも伝えていきたいですね。
立山:アートの楽しさはやはり「所有する」というところが重要なのでしょうか?
前川:株でもそうですが買ってみないとその良さもわからないんですよ。なので、アートの文化を発信して、アートを所有する楽しさをわかって頂きたいですよね。飾ってた絵画や置物をのけると不思議なものでね、すごい寂しくなるんですよ。「あれ?自分の家ってこんなにも殺風景だったっけ?」って(笑)。
立山:そう言われると、私も飾ってみたくなりました。ただ、やはりアートとなると“高価なもの”という印象が強くて、なかなか手が出なかったりしますよね?
前川:そうですね。有名なものですと数百万、数千万というのは当たり前ですが、今回の「ART HARBOR OSAKA」ではそのような作品だけではなく、若手作家の作品も出していこうと考えています。初めてアートに触れるという方は、若手作家の作品を所有するのもいいかもしれませんね。その作品を所有して、その作家が育って有名になっていく姿を見ることもアートの楽しみの一つだと思います。もちろん自分が「きれいだ」とか「惹かれる」というものを選択するべきですけどね。
◇“リアルオークションの熱量”それをいろいろな人に体感して頂きたい。
立山:今回のメインは「クラシックカーオークション」になると思うのですが、アートが好きな方はクラシックカーが好きな方も多いですよね。
前川:そうですよね!びっくりしたのが、長年アートでお取引しているお客様に今回の事を伝えると、「実はクラシックカーが好きで所有していて、オークションに参加したい」というお客様がたくさんいましたよね。びっくりしましたね。
立山:今回かなり希少なクラシックカーの出品が決まっているので、そういったお客様にも喜んでいただけるのではとワクワクしています。あと、今回のオークションは、「リアルなオークションを見て体感してみたい!」というお客様にもお越しいただけるようにしたいと考えています。映画の中でしか見たことがないリアルオークションを様々なお客様に見てもらいたいですね。
前川:オークションって参加してみるとわかるのですが、本当に興奮するんですよ。最後の一騎打ちでどちらが競り勝つのか、もうこれ以上上げないだろうというところでビッドされると会場がわー!っと盛り上がります。また、エスティメイトの3倍とかで落札されると会場で拍手が巻き起こるんですよね。これは本当に興奮する瞬間ですよね。あとは会場のビッダーと電話でのビッダーの勝負。これも見ごたえがあります。
立山:私もリアルなオークションは初体験なので、会場がどのように盛り上がるか楽しみにしています。今回はクラシックカーオークションですが、今後はワインや、現代アート、などいろいろな分野のアートを発信するプロジェクトとして大事に育てていきたいですね。
前川:そうですね。あとはあの場所で30~40くらいの画廊が集まってきて、そこでレセプションをして現代アートの若手作家の紹介をして、作品を市場に出すというところもやってみたい。現代アートを盛り上げましょう。
立山:前川社長ありがとうございました!
前川:ありがとうございました。
◇イベント概要◇----------------------------------------------------------------------
催事名称:ART HARBOR OSAKA「CLASSIC CAR AUCTION」at GLION MUSEUM
開催日時:
【オークション】
2018年11月30日(金)17:00~
*オークションご参加は入札者(ビッダー)登録が必要となります。
【下見会&アートフェア】
2018年11月23日(金・祝)~11月29日(木)12:00~20:00
実施場所:GLION MUSEUM 大阪市港区海岸通2‐6‐39(赤レンガ倉庫内)
入場料 :下見会&アートフェア ¥2,000
*小学生以下は無料。ただし必ず保護者の同伴が必要となります。
*チケットは当日、会場受付にてお買い求めください。
主催 :ART HARBOR OSAKA実行委員会
公式ホームページ https://www.artharborosaka.com
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オークショナー[EVENING AUCTION]
Hugh Edmeades (ヒュー・エドミーズ)
英国人フリーランスオークショナー クリスティーズとも契約
◇オークション出品・入札者登録に関するお問い合わせのご案内◇
GLION MUSEUM内 ART HARBOR OSAKA事務局
〒552-0022 大阪市港区海岸通2-6-39(大阪・赤レンガ倉庫内)
E-mail: info@artharborosaka.jp
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