イタリアを中心とする欧州で制作活動を始めて随分時間がたった。それとグッドデザイン賞の審査委員長を務めていたこともあり、この10年ほどアジア各国からの仕事の依頼が増えている。 当初は、講演会やワ...

2007年6月に経済産業省の主導で社会経済生産性本部に「サービス産業生産性協議会」が設立された。この会の趣旨に、今や日本の国内総生産(GDP)の7割を占めるサービス産業の生産性向上が日...

今年8月のグルジアの南オセチア侵攻に端を発するグルジアとロシアの紛争は、世界に大きな衝撃を与え、「新冷戦」の到来を危惧(きぐ)する報道が多数流れた。「新冷戦」という言葉は、確かに刺激的...

世界の金融危機は予断を許さない。欧米各国の大規模な救済策で、10月14日、一度、世界の株式市場が急反騰した。だが、乱高下はその後も続いている。

イタリアと日本を行き来する形でデザインの創作活動を始めて40年近くになる。幸運にも恵まれ家具や家電製品、日用品など数多くのヒット作を出すことができた。一部はニューヨーク近代美術館(MOMA&#...

政府が高度なIT社会の形成を国家戦略に掲げ、e―Japan戦略を開始してから8年がたつ。その間基盤整備が進み、日本はブロードバンドの普及率や料金水準は世界一のレベルになった。しかし、一方でパスポートの...

米国証券界の名門、リーマン・ブラザーズが破たんした。メリルリンチも経営危機の中で、バンク・オブ・アメリカに吸収される形で収拾された。これで米国5大証券のうちメリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、ベアー・...

人類は、産業革命などの大きな社会変革を何度か経験してきた。そして今、新たな社会変革の時期を迎えている。しかし過去の社会変革が、豊かさを勝ち取るためのものだったのに対し、今回の変革は、環境、エネルギー、...

年齢相応に高齢者特有の病気の順番が回ってきて、今年の8月は長い入院生活を強いられた。時間をもてあます中で身近に起こることを観察していると、日本の医療について考えさせられることが多かった。 私は...

8月7日、トヨタ自動車が08年4―6月期連結決算での減収減益を発表した。「景気後退期に入った」として、九州工場では早くも契約労働者800人の解雇を始めるという。(テレビ朝日「報道ステーション」...

北京オリンピックが終わった。オリンピック史上最も盛大で、最もきらびやかだった開会式そして閉会式、中国の金メダル獲得数は51個で世界一となり、中国にとって戦後最大ともいえるイベントが終了した。昨年上海等...

4年に一度開催されるオリンピックは、スポーツの祭典であると同時に、その時々の世相を表すものとして興味深い。8日に始まった北京オリンピックの開会式は、いくつかの問題は指摘されているものの、中国の歴史の深...

株価の下落が続き、景気の先行きも怪しくなってきた。一時は世界最高だった一人当たり国内総生産(GDP)は18位に逆戻りした。誰のせいで日本はこんなことになったのか。

「機械を使ってつくるといったって、これは人間にしかできない仕事です。絵を描くのも文章を書くのも表現のひとつでしょう。製品で伝える……これも立派な自己表現ですよ。

猛暑の夏がやってきた。この季節になると89年の夏に東京の14号地埋立処分場(いわゆる夢の島)を見学した時のことを思い出す。昭和の終わりごろから平成にかけてのバブルの時代にはゴミが増え続...

環境問題、エネルギー問題、食糧問題など、地球規模の問題解決が迫られている。しかし、先のサミットの状況を見ても、先進国と新興国の考え方を埋めるのは容易ではない。やはり、それぞれの言い分をある程度まで認め...

Winner takes all.はもともと、米大統領選挙における勝者総取り方式を意味する。最近では、この世の中は競争で決着をつけるのが一番公平だ、果実はすべて勝者のものにする...

機械金属系の産業別労働組合であるJAMと、日本教職員組合(日教組)という異色の組み合わせで「ものづくりシンポジウム」が開催された。第1回のテーマは「ものづくり教育・東大阪からの発信」だ...

後期高齢者医療制度が施行されて、75歳以上のお年寄りの年金から医療費負担分として一定額が天引きされる制度に批判が集中した。法律自体は2年前に成立していたのだが、施行されるに及んで年金が減らされたという...

戦後、経済成長を大きな国家目標とした日本は国内総生産(GDP)や国民総生産(GNP)を豊かさの指標としてきた。60年代の日本が豊かさはないと感じたのはGDP(当...