音声認識で起動・音量調整−旭化成、カーオーディオ向け技術を開発

旭化成はインターネットに接続することなくカーオーディオの起動や操作を声で行えるボイスコマンド技術を開発した。年内に量産を始める。開始ボタンを押す必要がなく、トリガーワードと呼ぶ特定の言葉を認識してカーオーディオを起動する。音量の調節やラジオ局の選局など１０程度の機能を声で操作できる。２０１８年ごろに発売するカーオーディオへの採用を目指す。

旭化成エレクトロニクスのデジタル信号処理プロセッサー（ＤＳＰ）「ＡＫ７７０７」と、旭化成の融合ソリューション研究所の音声認識ソフトウエア技術を組み合わせた。例えば「ハーイ・オーディオ」と呼びかければ起動画面を表示する。「エフエム」と言えばＦＭ局が流れ、「ネクストチャンネル」という声に反応して別の局の番組を流す。

旭化成エレは各国の自動車メーカー向けに１０年以上、ノイズや音響エコーを抑制して車内のハンズフリー通話品質を高める製品を提供している。この...