- トップ
- 金融・商況ニュース
[ 金融・商況 ]
(2016/2/29 05:00)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は地方銀行の海外融資を後押しする。貸出先が限られる地銀に海外のプロジェクトファイナンスや協調融資(シンジケートローン)などに間接的に融資できる枠組みを提供する。マイナス金利下で資金運用に悩む地銀の運用の多様化を支援すると同時に、グループの収益増につなげる。
三菱UFJ信託銀行が三菱東京UFJ銀行などの海外貸出債権の一部を信託化して、そこに地銀が融資する。運用対象になる債権の中身を明示している上、期間を柔軟に設定できるため、地銀も融資しやすい。
第1号案件として、三菱東京UFJ銀が組成したアジア圏のメーカーへのシンジケートローンで地銀からの融資を受託した。信託設定額は3600万ドル(約40億円)。
MUFGとしてはこの枠組みを提供することで、債権の一部を信託勘定に移して簿外(オフバランス)化しながら、手数料などの収益を得られる。
三...
(残り:347文字/本文:747文字)
(2016/2/29 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。
ログインするとこんな内容・詳細が読めます
- 日銀がマイナス金利を導入したのに伴い、地銀各行の預貸利ざやが縮小し、一段と厳しい経営環境となってきている。こうした中、三菱UFJフィナンシャル・グループが動きを見せた。