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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/3/17 05:00)
栗本鉄工所は大阪大学大学院基礎工学研究科の岡村康行教授らと共同で、マイクロ波を用いて強化プラスチック複合管(FRPM管)を非破壊で診断する技術を確立した。管を埋設した状態で外面や周囲の状況を確認でき、内部の異常も判定できる。2016年度中の事業化を見込む。老朽化が進んだ農業水利施設の補修や補強の予防保全用途で活用し、内径800ミリ―3000ミリメートルのFRPM管への適用を目指す。
開発した技術は送信用と受信用のアンテナを管の端と内面にそれぞれ設置する。マイクロ波を管の壁面に沿って伝搬させ信号の透過率や強度分布を測定し変化をみることでFRPM管の異常の有無を確認する。
ひびなどの欠陥や劣化といった異常がある場合、透過率の低下によりマイクロ波が大きく減衰し、強度分布が変化して流れが乱れ拡散する。
農業用水向けなどに使うFRPM管の多くは地中に埋設しており、機能診断は内面から実施する方法...
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(2016/3/17 05:00)
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