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[ 科学技術・大学 ]
(2016/3/29 05:00)
東京大学大学院医学系研究科の間野博行教授らは、15―39歳の若年世代(AYA世代)で高頻度に発生するがんの一種「B細胞性急性リンパ性白血病(B―ALL)」の原因となる遺伝子を突き止めた。同世代のB―ALL患者73人の白血病細胞を解析。全体の約65%の症例で、本来は別々の遺伝子が組み合わさった「融合型がん遺伝子」を持つことが分かった。
小児や40歳以上の成人のがんの研究が進む一方、その中間になるAYA世代のがんの研究は遅れていた。がん遺伝子を標的とした新たな治療法の開発につながる可能性がある。成果は29日、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載される。
最も多かった融合型がん遺伝子は「DUX4―IGH」という新しい種類のがん遺伝子だった。2番目、3番目に多かったのはそれぞれ「ZNF384融合遺伝子」「MEF2D融合遺伝子」という遺伝子だった。マウスの実験で、これらの遺伝子が白血病...
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(2016/3/29 05:00)
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